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私のアーティストまでの道のり。

初めまして、アーティストのチルワカです。


ここで作品についての事や、日々の制作、色々書いてきましたが「作品の前に、まずはどんな人が作っているのか?」
少しでも作品に興味や親近感を持って頂けたら嬉しいです。


私の自己紹介をさせて頂きます。
書きながらながーくなってしまいました。どうぞ暇つぶしにゆるっと読んでもらえたら嬉しいです!

相方のおもち。爪に入ったうん●の臭いを嗅がされてます笑



小さい頃から物作りも絵を描くのも大好きで、一人で空き箱をチョキチョキ工作したり家にいる間はずっと絵を描いている子供でした。

幼稚園に行くバスに揺られながら、新しい工作のアイディアなんかいつも考えてたりして、家にはいつも空き箱やら画用紙がありました。

おもちゃ箱には作った物が溢れていて、「これいるの?!捨てるの?!」とよく母に怒られていた記憶です。笑


それは小学生から大人になるまで形を変えながらもずっと続き、クラスの出し物などで絵が必要な場面では必ず制作担当に回ってました。

手先の器用さから姉の影響でネイルチップをデザイン制作する事にどハマり(当時はまだネイルチップでした。時代ですねー笑)

高校卒業後は、「ネイルスクールか?グラフィックの学校か?」と進路に迷いましたが、全くグラフィックデザインについて知識のなかった私は、新しいことを学べる東京のグラフィックの専門学校へ入学。

2年間デザインソフトや、デッサン、広告制作からWebなど幅広く授業で勉強しました。

田舎娘がいきなり原宿に通うことになり、全国に留まらず海外から来ている友人達。年齢も国籍もバラバラ。

学校の後、バイトに行って1時間半かけて田舎の家に帰り朝方まで課題の制作。

そんな生活でしたが毎日が刺激的な環境と、とにかく自分の好きな事だけを学べる事が楽しくて、頭は常にスパーク状態。楽しくて楽しくてしょうがなかった記憶です。


当時はグラフィックデザインといえば広告やポスターなど紙媒体の仕事がまだ多かった印象ですが、
私は実際に人が手に取れて、「これ好きだなぁ!」と感動出来る様な『もの作り』をしたいなぁ。と思い
学校卒業後、メンズアパレル会社の企画デザインとして入社。


そのアパレル会社では、当時実店舗を全国展開していて会社の中でも、制作するデザインが6ブランドくらいありました。

私は当時から海やカラフルなものが好きだったのでサーフ系ブランドをメインに洋服のデザインを担当。(当時は、私自身サーファーでもなくサーフ系ファッションが流行の真っ只中で、めっちゃ派手なデザインとか多かったです。)

「グラフィックデザインが出来るから」と入社したものの、パソコンは使えても、アパレルの知識はゼロ。

仕事をしながら服作りの事を学んで、店舗での販売や途中でプレス業務を掛け持ちしながらどっぷりアパレル業界で毎日あくせく働いてました。

そんな事をしながらも「自分で稼いだお金で好きな事ができるなら、海外に行きたい!」と予々憧れだった留学を考えました。

あまり声を大にして言えませんが、今で言えばブラック企業で。笑
プレッシャーや忙しさから、体を壊したりしながらも「ここで終わってたまるもんか!留学費をかせぐんじゃ!」と這いつくばって3年半働きました。

______________

人生一度きり。英語も話せるようになりたいし、自分は海外でデザイン出来るのか?と。
仕事をやめて、24歳になる目前で日本を飛び出しオーストラリアへ。


「行けば英語なんてどうにかなるでしょ!」なんて思って行ったものの、本当に英語が分からず、、泣
(どうにかなりません。どうにかするしかない状態にはなります。笑)

海外の子たちとぜーんぜん上手くコミュニケーションが取れなくてホームシックにもなったり、そんな英語の話せない私は仕事も全然見つからず。

諦めて早々に2年目のビザを取りに、トマトファームで働き始めるものの、大雨やら詐欺やらに遭いまくって、気が付けば2年が過ぎようとしてました。
本当にこの一年は踏んだり蹴ったり。泣

「うぅーーーっわ、やばい!私こんな事しにオーストラリアにきた訳じゃない!現地でデザインの仕事がしたくて来たのに!」
と、いよいよビザ切れ4ヶ月前。いよいよ本気になった私。

引越し先のすぐ近くにあったアグブーツの工場。ピーーン!と来た私は、デザイン部があるかどうかは確かめる前に

絶対ここだ!と思い、その日から履歴書を手にそのお店に通う事6回。

時に、定休日のお店のドアから履歴書を突っ込んでみたり、
「履歴書置いてったんだけど、仕事ある?」と聞きに行ってみたり。
冷たくあしらわれて(多分)英語力のない自分の不甲斐なさに
「くっそー!もっと話せたら、こんな扱いされなかったんじゃないか」
なんて悔しくて泣きながら家に帰ったり。


そんな思いを重ねながら、ついにアグから電話が!
オフィスに呼ばれてまだ英語もろくに話せない私が
「デザインじゃないけど、どーぉ?」と
何を言われてたかもはや覚えてないけど、無事に仕事ゲットへ!

その後、UGGを販売するお店とオフィスが隣接したブーツ工場で働きながら、「デザインをやってみない?」と履歴書と一緒に送った作品集を覚えていてくれたボスからお誘いきました。


最初のビッグプロジェクトは日本のサンリオととオーストラリアの企業が初めての公式コラボレーションだったハローキティデザイン。

オーストラリアで働くサンリオ側のドイツ人と、全っ然デザイン感が合わず。(日本人と外国人の感覚の差が顕著に感じた出来事ですね泣)


渾身の一作もことごとくボツ!
ですが、キティちゃんの作家の山口裕子さんがオフィスに訪れてくれた時に「これは是非やりたい!」と選んでもらえ、「これからも頑張ってくださいね!」とかけてもらえた言葉が今でも忘れられません。

作家の山口裕子さん。
オフィスと工事の中で日本人は私だけでした。


その後、専属デザイナーとして2年半ほど勤務する事になりました。

海外でやりたかった夢のグラフィックデザインやプロダクトデザインを経験。

留学後本格的にサーフィンも始め、びっくりするくらいビックサイズでパワフルな波にも、人生にも揉まれまくりでした。


もぉそれはそれは、ワイプアウトして横型ドラムの洗濯機の中状態。笑
でも、本当に楽しかったし、今の自分を作るまでの大きなターニングポイントだったと思います。

今の夫にしょっちゅうデカ波に連れてかれてました。笑


余談ですが、私のブランド名は
「Chill Worker」チルワーカーと言います。

私は、オーストラリアに行った事で「自分の生活が一番、家族も大事!健康も!だから仕事はほどほどに」そんな自分の人生観を大切にチルな人たちを目の当たりにして、「常に自分らしく」ある事を現地の生活を経てめっちゃ学んだ気がします。
(日本企業で毎日我を忘れて、身体を壊しながらも、「仕事辞められない!」なんて強迫観念で、毎日鞭打って、もはや好きなことなのに「なにやってんだろう?」って思っちゃうくらい追い込んでしまっていた自分に捧げたいです) 

オーストラリアで学んだ本当のチルする時間。
それと、名前の「Waka」って響きが「Worker」に聞こえるね。とOZに言われたことから。
そんなら「やるときやるけど、いつも心に大好きなビーチがあるように、自分らしさも見失わなずに働く!」
とオーストラリアのビーチに座っている自分らしい自分を思い浮かべながら、チルワーカーと名付けました。

のちに作家名は、そこからChill Wakaになりました☻


オーストラリアの生活6年半後、今のパートナーと日本へ帰国。
理由はいろいろありましたが、今度はオーストラリアの生活に慣れすぎて緩まりすぎた自分。おまけに毎年の様に、滞在する為のビザ問題。

「このままぬるま湯にいてぬるりと生活していくなら、本当にやりたい事を日本でした方が良いのでは?」と環境を変えることを一大決心。

帰る!となってから、家も車も、築いてきた仕事も生活、ぜーんぶ一旦リセットする事には正直結構心乱れました。


さて「せっかく一度0の状態で日本帰国するなら」と、自分達が住みたい場所を選ぶため、オーストラリアで出会った日本全国の友達に会って波に乗る日本一周車中泊の旅へ。
最初はサクッと3ヶ月のつもりが、20ヶ月もかかっちゃいました。
旅が終わってからパートナーと晴れて入籍。付き合ってから7年後。長かったねー笑


そして無事、47都道府県の中から2人で「一番!」と選んだ宮崎へと移住しました。(途中の徳島で猫のおもちも拾ったよ)
ご縁もあって"World Art Dubai 2020'にて作家として本格的に始動。

そんな感じで、やっと宮崎に落ち着いた私です。
気がつけばそのまま、スーーっとアーティスト活動が始まりました。
今は古民家の押入れを改造したアトリエで毎日何かしらを制作しています。

グラフィックに、プロダクトデザイン、絵にネイルアート、レザーやレジン。
色々なジャンルから培った経験やテクニックが、日々作品の上で融合していきます。

夢は、世界中で自分のアート作品を出品しながら沢山の人と話して沢山エネルギーをチャージしながら、アートでエネルギーを届けれるような旅をしたいなぁ。

あと、海辺で庭にはヤシの木生やした広いアトリエで、訪れた人がアート鑑賞や製作体験で楽しくなる場所を作りたいです。

パートナーの作る激ウマ飯と美味しいお酒と仲間と楽しく、、


なんていつかいつか来る事を想像しながら、今日も古民家の押し入れをぶち抜いて作った作業机に向かってます。
(正式な部屋ではなく、よくある古民家の縁側サイド。夏は激アツ、冬は極寒の廊下で作業を行っています笑)


読んでくれた方が物作りに興味を持ってくれたり、制作に何か役立ったり、「作品作りってこんなんなんだなー」と楽しんでもらえたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いします☻

最後までありがとうございました!
チルワカでした!


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