通訳ガイドって必要ですか?
通訳ガイドをしている ちる と申します。
といっても今はコロナ禍。休業中といってもいいかもしれません。
全国通訳案内士の資格を取得してから、「やるぞ!」と始動するまでタイムラグがありました。
資格の存在はだいぶ昔に知っていて、その存在とともに「とても難しい」とも聞いていたので、なんとなく敬遠していて。それに、旅は好きだけれど団体ツアーは正直好きではありませんでした。当然「ガイド」という職業に魅力も持てず…
ガイド=団体ツアーのガイドさん というイメージでした。
では、
なぜ「通訳案内士」になったのか?
これまで様々な国を旅してきました。20カ国くらいでしょうか。
基本的には飛行機も宿泊も移動手段も自分で手配して、自由満喫プランの旅をしてきました。(基本今でもそれは変わらないです)
ある国を訪れた時、電車の走っていない町で、自力では行きにくいけど訪れてみたい所があって、
「これはもう現地の人にお願いするしかない!」
と思い、1日ガイド付の車をお願いしたところ、これがすごい良かった。
日本語が話せるガイドさんで、時間をせかすこともなく、行く先々で質問にも答えてくれて、車中でもご家族や生活の話なども聞けて、不要なお土産屋さんで買い物を無理強いすることもなく、とても素敵な1日を過ごせたんです。
この時点ではまだ「通訳ガイド」になるという気持ちには全くなってません。
また別の国でも、行きたい場所が郊外で、レンタカーを借りるか迷いましたが、ここの運転はちょっと厳しいな、、、と感じ、再び1日ドライバー兼ガイドさんにお願いしてみました。
そもそも目的地が郊外なので、移動時間が長い。→必然的に会話する。
いいねぇ。
スマホのおかげで、現地情報は簡単に入手できる。地図だってあるし、電車だって、乗り継ぎアプリもあるので、全く困ることもない。
翻訳アプリの進化もたいしたものです。通訳ガイドなんていらない。
と、思う時もあります。
高いお金をかけて支払う価値はどこにあるのか?
上記の「いいねぇ」が、その価値ということになります。
スマホの検索結果や、観光施設の音声読上アプリでは得られない「満足感」
それは、現地の人々との交流や体験なんですね。
海外に住む友人を訪れ、友達やその家族と一緒に過ごす時間。一緒に町を歩いてる時に何気なく話すトピック。思い出になります。ありきたりの風景がぐぐっと印象的なものに変わります。
そういったものが、自分の中で積もっていって、
私もこんな「いいねぇ」を他の人にも思ってもらいたい。
それが、私が通訳案内士になった理由です。