自己紹介:ゆるっと菜食育ラジオの徳子です
こんにちは。菜食育アドバイザー講座3期生を、今年の6月に卒業したてほやほやの徳子(のりこ)です!菜食育アドバイザートップ講師であり、個性豊かな子供たちを逞しく北海道で育ているゆかおさんと、薬剤師で最近出産された菜食育アドバイザーのめいさんと一緒に菜食育magazine をお届けすることになったので、まずは自己紹介を。
ちょっと毒舌で、実はシャイな私ですが、今年は思い切って執筆やラジオで情報発信をしていくことにしました。その想いも最後に書きますね。
東京在住の菜食家族
元々の私は、外資系銀行→MBA留学→アマゾン。絵に描いたバリキャリサラリーウーマンです(笑)
2020年、第1子の産休中に起業し、翌年11月にいわゆる「脱サラ」をしました。
現在はイスラエル人のパートナーと国際結婚をして、子供達(人間:2人、犬:1匹)と共に都心でぬくぬく菜食家族として日々邁進中。日々が目まぐるしいですが、めちゃくちゃ楽しいです。
そんな私の生い立ちも少しだけ。
徳島に住んだことがない阿波っこ
生まれは徳島県、育ちはニューヨーク→ロンドン→東京。
日本に帰国する中学3年生の9月まで、日本の教育に触れず、日本にも住まず、といった人生の始まり方をしました。
帰国時の私は、漢字の読み書きができず、歴史の試験で「日本の天下を統一したお殿様が誰か」の質問に対して「とよとみひでよし」と回答して部分点が貰えないことで教頭先生に抗議しに行った黒歴史もあります。
また、同じ中学校で英語の先生の発音を直し、以後英語の授業は出禁となった思い出もあったり。
この「打たれても出続ける杭」の私のあり方が、今の生き方にも共通している気がします。社交辞令も一切、言いません。やりたいように生きます。
それが今、菜食や起業ママとしての生活として現れているのでは、と考えてます。ということで、よく聞かれる「菜食になったきっかけ」についてちょっとお話を。
ベジタリアンになりたくてなれなかった10歳
ロンドン在住中、私が10歳くらいの時、ご近所さんが市場から新鮮なカニを買ったのでと、午後に2尾お裾分けしてくれたことがあった。
2尾ともまだ生きていて、動物が好きだった私は、その夕方はずっと台所でカニに話しかけていたのを覚えている。
1時間くらいして、1尾は衰弱死し、残った1尾が心細くならないようにと、さらに色々話しかけていた。
その日の晩御飯はカニ雑炊1品だけだった。私は大泣きして、人生で初めて晩御飯を抜いた。その日から、生きたものを食べないベジタリアンになりたいと母に懇願したが:
と言われてベジタリアンになることを却下された。いつの間にかベジタリアンになるのは諦めていた…
鶏皮、牛タン、砂肝、モツ、レバーが苦手な20代
ベジタリアンになれないどころか、好き嫌いも許されなかった。母は、全て家でご飯を手作りするタイプだったため、私は社会人になる頃にはなんでも食べる人になっていた。
とは言え、どうしても積極的には食べないものもいくつかあった。それは、動物の生きた状態が連想できる部位や食品だ。
初めて牛タンが何かを知った時、拒絶した。鶏皮もなんだか自分の「皮」みたいで食べられなかった。余談だが、食べ物を残すくらいなら鶏皮でも砂肝でも全部食べたが、選べる時は避けたし、他に欲しい人がいたらあげた。
不思議だが、これら食材はよく「珍味」と呼ばれ、喜んで食べる人が実に多い印象がある。
そんな20代後半、私は経営学修士(MBA)を取得するためフランスに留学した。そしてなんと、チーズ、バター、ステーキタルタル(生の牛肉)が美味しい国で私はヴィーガンになった。
サラダしか食べない「草食男子」との出会い
留学先の学食で「あれ、またこの人サラダ大盛り食べてる」と、やたら視界に入る男性がいた。肉のソテー、パスタ、ピザ、カレー料理、サラダバーなど、日々選び放題の学食で、一人だけ来る日も来る日もサラダを食べる男。
ある日、本人に「なんでサラダしか食べないの?」と聞いてみた。
と返ってきた。
ヴィーガンとはなんぞや。当時の私は知らなかった。説明を求めたら「肉、魚、卵、乳製品、蜂蜜などの全ての動物性食品をできるだけ避ける生き方だよ」と言われた。私がその場で返した言葉は:
でした。(10年前の母のリアクションと丸かぶり)
はい、この草食男子こそ、今の夫です(笑)
「罰ゲーム」からヴィーガンに
サラダ事件はさておき、ヴィーガン以外のトピックではこの男性と話が盛り上がり、仲良くなった。
ただ、初デートのご飯は寂しいもんだった。フランスの田舎町で珍奇な韓国料理屋に入り、私はチキンライスを頼み、彼は動物性食材を抜いたビビンバを注文した。
ちょっと考えてください。当時私たちはフランスにいたんです。
ナムルなんぞ無く、彼の前に出されたのは白米の上に味無しのキャベツと人参だけ。テーブルの反対側で私は、チキンライスをしっかりいただきました。
そんな気まずい時間を共有しながらも、ご飯以外の時間は楽しかったので、仲良くしていた。そして、ある日私が言った:
なんとまぁ偉そうな。
これ以降、私はずっとヴィーガンです(笑)
ヴィーガン妊婦、ヴィーガン子育て
この偉そうな気の強い女性(私)と、サラダ大好き草食男子(夫)は2018年に結婚しました。この時点で2年ヴィーガン生活を送っていた私は、栄養のことについてもっと学びたいという気持ちが芽生え、オンラインでコーネル大学の Plant-based Nutrition Certification (意訳すると菜食栄養学コース)を受講しました。
ヴィーガンになったのはノリかもしれませんが、今まで「食べたくないけど栄養のために」と思って食べていたお肉や魚を「食べない方が健康に良い」と、このコースで知ることができ、10数年前の2尾のカニのことが何故か頭に浮かびました。(そしてまた泣いた…)
2019年末、夫の家族とスリランカに行く直前に第1子を妊娠していることがわかり、躊躇いなくヴィーガン妊婦として生活し続けることにしました。スリランカは悪阻の記憶しかないですが、ヴィーガンの選択肢が多かったのは覚えています。
現在は2人の子供を、妊娠中から動物性食品の力なしで育てています。妊婦健診をすっ飛ばす(元気すぎてサボる)くらいの快適妊婦ライフ x2を過ごし、体重増加も+7kg, +10kgとこじんまり。2人目の産後は回復が早すぎて、3日で退院し、痛み止めいらず、と言う驚異の快調っぷりを体験しています。
(*個人差はかなりあると思うので、参考程度にしてくださいね!あと妊婦健診をサボるのは医師に相談してからにしましょう…)
菜食家族と情報発信
実は私、ヴィーガンについての情報発信をここ数年してきましたが「何のため・誰のため」が不明確でした。ただ、妊娠・出産を経て、子育てをしていて明確になりました。私はヴィーガンかもしれないけど、しっくりくるのは「菜食」。その違いは:
ヴィーガンは大きな社会運動:イギリスに発祥の由来を持つボイコット運動
菜食は生き方:日々の生活、家族との生活における調和をもたらすもの
私は、大義名分から食生活を「制限」するより、家族の健やかな生活のための「積極的な選択」をする方が気持ちいいと純粋に思います。
そして、もっと多くのママ、子供たちにこの生活を取り入れて欲しいなと言う願いを持っています。
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About 筆者:ゆるっと菜食育ラジオ | Chill Plant-Based Radio |
菜食生活8年目の2児の母がお届けする厳格なようでゆるい菜食生活、食育、子育て、など。 情報は主に音声でお届け。概要とまとめだけnoteで配信。 定期配信は月に2回(第1第3木曜日)。
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