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気温と気持ち #5

 肌寒くて目が覚めたのは6時のことだった。一度トイレに行き、戻ってくると、足元に丸まっていた五重ガーゼケットに包まる。
 ところで今日は何時出勤だったか…11時か。9時45分には家を出ないとなぁ、と考える。もう少し眠れるけれど寝坊はしたくないと思い、ブルーライトを浴びることにした。ここで「外に出て日光を浴びることにし」ないのが、あまりにも不健康だと思った。
 Twitter(現X)を開いて閉じてまた開くタイプの生活をしているのだが、今朝は眠気が勝ってしまった。一度瞬きをしたらもう7時になっていた。まだシャキッと起きる気にはなれず、もうしばらくゴロゴロとしたが、その間に見た夢で焦って起きることになった。

 夢の中の私は、塾講師のバイト初日の出勤準備をしていた(昨夜、小中学でお世話になった塾からハガキが来て、塾講師のバイトに応募した記憶がしっかり夢に刻まれたようだ)。何をもたもたとしているのか、持ち物も曖昧で、いい感じのカバンもなく、あと25分で授業開始時間なのにまだ家にいた。私は焦りのあまり叫ぶように母を呼び、車で送ってくれるよう懇願していた。ここで途中のシーンが抜けた。次のシーンで家の壁にかかった時計を見上げると、まだ家にいるのに、もう授業開始5分前になっていることに絶望するところで目が覚めた。

 時刻は8時10分。もう起きなければならない。一瞬、8時半まで目を閉じていようかと思ったが、夢であんなに焦っていた気持ちを思い出して怖くなったため急いで起き上がった。

 さて、私が住んでいる地域の今日の天気は曇り時々晴れだそう。今は曇っているが、これから明るくなるかもしれない。最高気温は31℃、最低気温は24℃だ。歩いて体温が上がると少しだけじとっとしたが、すぐに引いたので汗指数は1。
 今日は随分と気持ちよく外を歩かせてくれる日だ。しかし、「来週はまた暑さが戻ってくる」とDayDay.で武田さんが言っているのを聞いた。このまま涼しくなればいいのに。去年は秋がないまますぐに冬が来たのに。秋冬の服の方が好きなのに。涼しい夜の散歩がしたいのに。

 そして先ほど、見覚えのあるフリーダイヤルから電話があった。出てみるとやはり、昨日応募した塾の会社からの連絡だった。面接日程を決めてもらい、内容を軽く説明された。
 私はお世話になった塾で講師になれるのだろうか。私が中学生の時に、「実家に帰った」と言ってお土産に笹団子をくれた新潟出身の先生に、講師としてご挨拶ができるだろうか。あれ以来、私は密かに笹団子のファンであること、先日新潟に行ってお土産に笹団子を買ったことを報告したい。新潟出身だということを憶えている私に、先生はどんな顔をするだろうか。

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