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気候変動に関する通報についての国連・子どもの権利委員会の決定の概要と意義


 以下の記事に引き続き、気候変動に関する通報についての国連・子どもの権利委員会の決定を取り上げます。

1)国連・子どもの権利委員会、気候変動に関する子どもたちからの申立てを受理不能と判断――これまでの経緯

2)国連・子どもの権利委員会、国は気候変動の有害な影響について国境を越えて責任を負うと裁定(OHCHR)

3)国連・子どもの権利委員会が気候変動問題についての通報を行なった子どもたちに宛てた公開書簡(全訳)

 国連・子どもの権利委員会と各国の市民社会を結びつけるうえで重要な役割を果たしている国際NGO Child Rights Connect のサイトに、今回の決定に関する解説記事が掲載されました(10月14日付)。

★ Child Rights Connect: Historic ruling by the UN Committee on the Rights of the Child in the climate change case brought by 16 child petitioners under the OPIC
https://www.childrightsconnect.org/historic-ruling-by-the-un-committee-on-the-rights-of-the-child-in-the-climate-change-case-brought-by-16-child-petitioners-under-the-opic/

 決定の概要と意義がよくまとまっているので、その要旨を紹介します。番号は平野が便宜的に付したものです(なお、上記2)および3)でそれなりの量の文章を無償で翻訳・公開していますので、以下は有料記事とさせていただきます)。

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