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ウェールズ:乳幼児教育・ケアの現場に子どもの権利を根づかせていくためのリソースパック

 ウェールズ(英国)政府が2021年11月に発表した子どもの権利に関する意識啓発計画では、5つの取り組み対象のひとつに乳幼児期が挙げられ、具体的措置のひとつに「リソースを作成し、乳幼児期セクターで働く人々と共有する」ことが掲げられています。ウェールズ子どもコミッショナーのサイトに、過去に制作されたものを含む一連のリソースがまとめて掲載されているので(Facebookで4月21日告知/Twitterでは4月8日に発表済みでした)、簡単に紹介しておきます。

〈現場に子どもの権利を根づかせる〉(Embedding children's rights in your setting)という項目には、ポスターが2点と子どもの権利条約の解説資料が1点掲載されています。ポスターは次のようなものです。

「国連・子どもの権利条約シンボルリソース」(UNCRC Symbols Resource)と題された子どもの権利条約解説資料は、イングランド、スコットランドおよびウェールズの子ども(・若者)コミッショナーが共同で制作し、2016年11月に発表したものです。子どもの具体的権利について定めた42の条文それぞれについてイラストがつけられ、内容が簡潔に説明されています(スコットランド子ども・若者コミッショナーのサイトから、イラストを1枚にまとめたポスターもダウンロードできます)。

〈子どもの権利を導入する〉(Introducing children’s rights)という項目には、乳幼児教育・ケアの現場で活用できるアクティビティ集とレッスンプランが掲載されています。前掲ポスターに掲げられた「しあわせ」「すこやか」「あんぜん」という3つのキーワード別に、現場で活用できるアクティビティを提案するものです。

 歌もあります。

 低年齢の子ども向けのリソースを日本で作成していく際の参考になりそうです。

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平野裕二
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