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華やかに散っていくのか、そうは考えたくないね 等身大のライトで照らして、激しく行き交ったりしない季節の香りは、ずっと覚えておきたくて 「そう遠くに行かないでよ」 立ち止まって、頬を伝う涙は逆光で後ろめたく、気を許して どこにも行かないからここにいさせて、また来年と言わず来週ね
(ただ日中の空腹を避けるためだけに掻き込んだ卵かけご飯は、欠伸の途中で忘却したけれど、早朝が迫るためだけに駆け込んだ夕風呂は、わずかに桜の香りがして、春はどこまでも眠っていたいものだが、夜明けを忘れてしまいそうで、忘れたくはなくて目を潤ませた。その朝に生活を見いだせ)にゃ〜ん