某休日の夕方
リサ・ラーソン展に出掛けた。
街の市立美術館、久しぶり。
わたしは、自分の住む街の美術館があまり好きでない。同じ巡回展であった場合、隣県の展示を観に行く。館内の構造なのか何なのか、美術品に集中できず、エネルギーが途切れる感じを受ける。隣県は上手い!
エントランス入って、企画入口。全く、わくわく感がない。展示パネルの位置とか、なんか違う。エントランスは明るいけれど、展示室は暗い。
さて、リサ・ラーソン。北欧雑貨は好きだったので、15年前くらいに、ライオンの置物を購入したことがある。あと、布巾を何枚か。これまで作者の年齢を気にしたことなかったけれど、1931年生まれの91歳。それにびっくり。そして、デザイナーだとばかり思っていたら、陶芸家だったとは。お恥ずかしながら知らなかった。
わたしはネットで置物を購入した。その時に確か、小鳥乗りと迷ってライオン単体にしたのだった。
そのライオンが、やはり印象的で、陶芸や彫刻って、正面だけでなく、いろんな角度から眺めてみると再発見がある。
キャプションに書かれてあったことで最も印象に残ったのは、リサ・ラーソンが砂糖や液体を入れる陶器の容器と感情や気持ちを入れる人体とにインスパイアされたようなことが記されてあった。
スケッチの展示も数点。シンプルな線で完全に動きを捉えてあった。すごいな。インタビュー記事の中で、1番好きな動物は?との質問に、猫との答え。陶芸作品の動物の中で、1番多いのは猫だった。そして、創造することは生きることで、喜びであるというようなことも語られていた。
物販で鳥のポストカードのみ購入。送る相手を思い浮かべて選んだ。
美術館を出た後、後輩と約束していたので、彼を拾って食事へ。美容師さんから教えてもらったパスタ屋さんをチョイス。丼ぶりにパスタ。器のお陰で、食べ終わるまで熱々だった。
今ちょうど、後輩がモルタルで作品を作っている最中だと言う。観てきたばかりの、リサ・ラーソンの陶器の話をわたしは語る。創る喜びが生きる喜び、いいな。