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ひみスト展の思い出

友人にグッズの代行をお願いしたら「せっかくだし一緒に行こうよ!」と友人が言ってくれたおかげで、私は出不精の自分を脱却して、生まれて初めて渋谷まで足を延ばすことを決めた。

その日は3月25日。スピッツのメジャーデビュー33周年という記念日だった。それだけで嬉しくてテンションが上がる。今日の私は最強だと言って聞かせるように、精一杯のおしゃれをして家を出て、待ち合わせしていた友人と合流した。

あいにくの天候だったが、相合傘をさしながらスマホでマップを見つつなんとか渋谷パルコへ。

オバケかわいすぎる…


エスカレーターで上がって、ついに到着!自分よりも先に訪れていた人々のSNS投稿を見た時から気になっていた場所のひとつ。自分でもカメラに収めることができた。

会場に入ると聴こえてきたのはアルバムひみつスタジオの曲。受付でスタッフさんの説明を聞いた後、既に目に入っていたi-Oくんを撮った。実物を見たら、かわいいしか言えなくなった。

i-Oくん 触ることはできなかったけど、触ったらほんのりあったかいんじゃないかと、勝手に想像してる


私は絵本を読まずに来てしまったのだが、ほぼ初めて目にするひみつストレンジャーの世界観に浸りながら聴くと、何度も聴いた曲のはずなのに、さらに特別でさらに胸に残るように聴こえて不思議だった。目と耳をフルに使って楽しむことができるなんて、なかなかない経験だと思った。

ジュナイダさん、すごいお方だなあ…
本当に素敵なものを間近で拝めて、とても感動した。じっくりゆっくり、見て回った。

私のチケットもこの子でした🔥
オバケかわいすぎて次の曲がり角曲がる前にも撮っちゃった
友人に撮ってもらった。私めちゃくちゃ笑ってる



グッズ売り場では、展示の情報が公開されてから一目惚れしたお守りと、会場で実際に会うことができてからかわいくて仕方なくなってしまったi-Oくんの缶バッジを購入。途中から、友人とはそれぞれ別のペースで展示を見ていたので、グッズを購入し終えた私は先に会場を出ることにした。

しばらくして戻ってきた友人と合流し、私達はどちらからともなく感想を口にした。

私:めっちゃ良かったね!
友:ねー!
私:あの空間、なんか…身体に良い成分で満たされてなかった?(←?)
友:え、わかる 目にも良いし耳にも良いし
私:(伝わった…)

友人は高校の頃からの付き合いで、私がスピッツファンということをよく知ってくれているし、友人もありがたいことに私の話をきっかけに見たり聴いたりするようになったと言う。(カラオケで私が、本人映像が流れる曲を入れて歌ったら友人は「マサムネさんってこんな高い音で歌うのにこんな涼しい顔しててそこが好きなんだよねー」と言っていて、首がもげる程頷いたことがある。)

今回のひみスト展は、そんな(↑そんな…?)友人にも刺さったようで、「来てよかった!」と言っていた。きっと、最初行くつもりじゃなかった私に宛てられた言葉だった可能性もあるが、友人が思ったことをそのまま口にしてくれたのなら、そう言ってもらえて私はなぜか自分の事のように嬉しくなってしまった。心の底から改めてありがとうと言い、ふたりして大満足で会場を後にした。

余韻ひたひたのまま、私達は近辺をほっつき歩いた。パルコの中や109…目移りするような景色に少し疲れてきた頃、甘いものが恋しくなってふらっと入った喫茶店で食べたチーズケーキとクリームソーダは格別だった。

初めての渋谷で、情けない話、人酔いした。でも、友人とならなぜか堂々と歩けた。
一緒に行こうと言ってくれた友人には感謝してもしきれない。

珈琲茶館 集さん 2階の、外が見える奥まった席に通されてちょっと優越感に浸れました


推しのことしか考えないってこんなに幸せで楽しいことなんだ!と思った。
今までは、ライブやイベントへの参加に対して、行ってみたい気持ちはあっても、心配性な私はあれこれ行けない理由をこじつけて、行くのが怖いのをごまかして行動に移せず後悔することがほとんどだった。
でも今は違ってきている。「行ってみたい!」と思ったら、交通機関や費用を調べたり、行動範囲を広げてみることを検討したりするようになったし、以前より前向きな気持ちになったと感じる。(調べた上で諦めることも多いし、遠征できるような時間やお金は今はないけど)
今回は、思い切って実際に見に行く楽しさを知ることができた。それに、これは完全に友人のおかげだが、怖くて行けないと思っていた場所に来ることができたという達成感もあった。

これを書き始めたのはこの日から2ヶ月も経った後だが、ひみつスタジオの曲を聴くと今でも、この日の終始満ち足りていた感覚が蘇ってくる。きっとこういう経験を重ねれば重ねる程、推しを推すことがどんどん楽しくなっていくんじゃないかと思う。

今度はいつか1人でも、こういう「実際に行って体験する」ということをしていきたい。もしくは誰か同じ好きなものの話ができる人と知り合うことができたら、一緒に行ってみたい。

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