きみのきもちは伝わってる?
「担当のPTさん、いい先生なんですけど…うーん…」
世界中どこ探してもこんなに他人に気を使う人種は日本人だけだと思う。いや、他人に気を使うというよりも常に自分は他者からどういうふうに見られているかを気にしすぎているのだ。
私はこどもリハビリかめきちとして、毎日オンラインや対面で全国の保護者からこどもの発達についての相談に乗っている。
診断名がついていない、もしくはまだリハビリが必要でない月齢(そんなんないんだけどな)はセラピストとの関わりがない場合が多いが、診断名がついているこどもの大多数はセラピストによるリハビリを受けている。
こどもの医療費はほとんどかからない。病院や支援施設でかかるリハビリのお金も家庭をハンマーでぶっ壊す程の大打撃はないことであろう。
そんななか、果敢な勇気をもって私は割と高額で自費サービスを展開している。
他でリハビリを受けている自費の私のところにくる親御さんの真意としては
①とにかくこどもに有益な意見が多方面からほしい
②かめきちが大好きだから一回診てほしい
③現状受けているリハビリに満足していない
主にこの3つ。
特に私が惜しいと思ってしまうのは③。
冒頭の親御さんのコメントは、要は③をオブラートに包んだ言い方である。絶対担当のセラピストはいいものを提供していると思っているんだよ。ただそれが伝わっていないだけだと思うんだよね。
だからこそ、セラピストには伝える能力をしっかりと身につけてほしいと思う。
6月からはじめたセラピスト教育事業「かめスク」でもいろんな質問をもらうが、私がいつも質問に質問で返す言葉は決まっている。
「あなたはこの子にどうなってほしいの?」「あなたはどうしたいの?」
もうね、ここが見えてこないことが多すぎる。多すぎてキレそう。笑
きっとみんな思いはたくさん持っているんだけど、それを表出することがなかなかできない。受け身の人間が多すぎる。
どうしてこんなにみんな表出が苦手なのか?今朝ゆっくり考えてみたら、やっぱりそこは自信のなさや「人からこういうふうに思われたらどうしよう」「間違ったことを言ってしまったらどうしよう」という気持ちから来ているものだと思った。日本人はコミュニケーション能力が長けているから、逆に自分を客観視しすぎて主体的に動けないんだと思う。
正解なんてないんだよ、なくていいんだよ、あえていうなら一番の正解は自分の思いにあるんだよ。
かめリハに来る親御さんはとても思いがある。
「この子にこんなふうに育ってほしい」
「こんなこどもになってほしい」
「これができるようになってほしい」
そこにきっと正解はないだろうし、正解を求めている親ばかりではないから、精一杯の思いを受け止めて介入するんだ。
12年間の学校教育はあまりにも答えを求めさせ過ぎたと思う。大変申し訳無いけど、学校教育の決定的な欠陥部分だと思います。だから若者は政治に興味を持たなければいけないのにちっとも持てないんだ。
自分の思いを言葉にしていくことが大切。
だから、思いを言葉にできる人はとても魅力があるんだと思う。
因みに私が自分の思いを怖がらずに伝えられるようになったきっかけは
「自分のことはそこまで人に見られていないんだ」
って理解したとき。めっちゃ心が楽になった。人は意外と自分のことを気にしていない。人のこと気にする暇あったら自分のことを気にしようと思った。だからSNSであんなにギャースカ騒げるんだと思う。笑
さっ!今週も騒ぐぞ!(なに)