All I really need to know I learned in kindergarten ~人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ~
何でもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いの取れた生活をすることー毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
毎日かならず昼寝をすること。
おもてに出るときには車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発砲スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそのようなことが起きるのか。本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなんじだ。
金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。
何よりも大切な意味をもつ言葉。「見てごらん」
人間として知っていなくてはならないことはすべて、このなかに何らかの形で触れてある。
Robert Fulghum 訳:池 央耿
いつもいつも、どう生きるのか、どんな気持ちで日々を送ればいいのかと思い悩む。本当に大事なことは、大学(大学院)という山のてっぺんにあるのではなく、一番底辺の幼稚園の砂場に埋まっている。
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