見出し画像

CHILAN|独立準備の裏側.01 〜エリア選択編

こんにちは、どうも。

広島にあるモダンベトナミーズと自然派ワインのお店、CHILANのオーナーシェフをしているチラン(@fantoddycat)です。

noteは普段考えていることをつらつら殴り書きかつ思考整理している場所なので、お店の情報はコチラから。

<CHILAN情報>
公式HP
https://chilan.jp
Instagram
https://www.instagram.com/chilan_hiroshima/
Facebook
https://www.facebook.com/chilan.hiroshima/





今回のテーマは「独立」。

最近まわりで独立を考えてると相談を受ける機会があり、記憶が風化する前に自分の経験をケーススタディとしてメモ的に残しておこうかと思います。独立といってもいろんなステップがあるので、シリーズものになります。

生の情報を探しているという方の一助になれば嬉しいです。

どこでやるか

独立するにおいて「何をやるか」と同等に重要なポイントだと思います。

(独立を考えている方は「何をやるか」がある程度決まっている状態かと思うので、その前提で。根本的すぎる部分で、独立準備とはまた別のポイントなので番外編で書くかもです。)

最初に考える選択肢としてはこんな感じでしょうか。

・地元でやる
・土地勘のある場所でやる
・全く新しい土地でやる

私の場合こうなります。

・地元でやる       →東京
・土地勘のある場所でやる →東京
・全く新しい土地でやる  →東京以外

地元や土地勘ある場所でやるのが、知り合いや馴染みのお客さんがいたりするのでまぁ無難な考え方です。この時点で問題がないのであれば、その中でより細かく場所を絞っていくだけです。西がいいか東がいいか、自分の好きなエリアなどと予算を比較して話を進めます。では問題があったときどうするか。

私の場合、問題だらけでした。
東京のレストランに所属しながら妊娠出産育児は絶望的に非現実的。じゃあ独立すれば自分の好きにできる(両立できる)か?と思ったものの

・飲食飽和状態
・テナントが高い
・生活コストも高い
・待機児童問題

東京という土地の数々のハードルを前に絶望する日々。どれひとつ自分の力量でどうにかできる範疇ではないんですよね。なので第3の選択をすることにしました。

全く新しい土地でやる決断

先ほど挙げた東京の問題点を基準に

・飲食飽和状態でない
・テナントが高くない
・生活コストも高くない
・待機児童問題がない

そんなエリアです。

飲食で独立するのは男性が多いせいか、待機児童問題などそもそも頭にない人が多く感じられますが、(今パートナーがいなくとも)将来的に家族を持つときにそれは想像を上回る負担となります。育児はパートナーに負担してもらうという安易な考えは、女性の私からしたら正直時代錯誤もいい加減にしてほしいという感想です。フルタイムのシッター雇えるくらいの収入が見込めるなら一考の余地ありですが。

(育児は親に頼るというのも選択肢ですが、それはパートナーと両親・義両親の関係性が大きく関わるところなので一概に有効な手段とは言えないのが難しいところです。)

軽く毒づきましたが、結論私は東京を出ることにしました。東京でなければならない決定的理由がなかったのもあります。友達も知り合いも馴染みのお客さんもいましたが、それでお店は成り立っても、別軸の生活が成り立つ見込みがありませんでした。

中国新聞U35の記事でも「手放す勇気」について書いています。私は「東京」を手放しました。よければコチラも。

広島廿日市市へ移住

日本では東京以外に住んだことがなく、大袈裟に言うとどこでもよかったのですが、ある程度頼る先があった方が、ということでパートナー藤井の地元に戻る選択をしました。

先に挙げた4つの条件をクリアしていたことに加え

・海がある
・山がある
・生産者が近い
・世界遺産がある(宮島・厳島神社)
・義母が現役の病児保育士
・義姉が医療関係者

など意外とメリットが多かったのが決め手になりました。

普通に考えたら広島市内でやる方が集客的に安定が見込めますが、それでは東京とあまり変わらないかな(待機児童がゼロではない)という思いもあり。

そして世界遺産の存在。私もそうなのですが、行く理由が1つしかないと腰が重いものも、理由が2つあると腰が上がることがあります。宮島の厳島神社は年間400万人の観光客が訪れる日本を代表する観光地であり、広島まで足を運ばせる訴求力としてはそれだけでも十分すぎる存在です。

デメリットとしては知り合いがいないこと、賃貸の選択肢があまりないことでしたが、巡り合わせがあると信じて宮島口まわりで物件を探すことに。

最後は直感を信じる

打算的な思考についていろいろ書きましたが、人間直感も大事、ということも最後に付け加えておきます。

明文化できずとも「この土地が好き」という感覚は、あとあと悩んだとき精神的に自分を支えてくれるものになると思うので。そこでいうと広島は半分勢いで移住したところもありますが、その魅力に気付く毎日でここにしてよかったなと思えています。(地方には地方の悩みもありますが。)

正しい選択をするか、選択を正しくするか。

誤った選択も経験だし、その選択を正しいものにできれば結果オーライです。


独立準備の裏側.02 〜物件探し編 に続きます。


サポートいただいた資金は、我が家の毛玉2匹(保護猫)のために大切に使わせていただきます。たまにTwitterに登場します。