青春をクビになって 額賀澪 を読んで
青春をクビになって 額賀澪 著
を読んだ。
♯ネタバレ 少しなので注意してほしい。
大学講師をしながら、研究を続ける研究者の話だ。
ある時突然、1年雇用が打ち切られると通告を受けるところから始まる。
非常勤講師という不安定な雇用の話かと思って読んでいた。
経済的に厳しいよね。年雇用って不安定だよねという文脈なのかな?と思って読み進めていた。
しかし、つらいの本質は、
続けてきた研究ができなくなってしまう、無駄になってしまうという苦しさだという。
自分が夢中になって研究してきた、追いかけてきたもの、追いかけてきたことが途切れてしまう悔しさとでもいうのだろうか。
結婚して苗字が変わった研究者が、研究者として途切れてしまうことを残念がっていた。
研究というのは、論文というのはそういうものなんだなと思う反面、
私もそういえば最近青春クビになったなあと共感する部分を覚えた。
私の場合、
経済的なビハインドは、大きくないので幸いだが、
夢中になって追いかけてきた数々の企画を実現することが難しくなりそうだ。
大きめのアイデアだけでも、150企画近くある。
研究論文ならまだ、一応公開され、未来に残せる気もするが、
私の雑な企画は、特に陽の目も見ずに、どこに発表されることも、誰に共感されることなく、酒の肴ぐらいにしかならないかもしれない。
ああ、自分で進めるつもりで、夜な夜なわくわくしながら集めてきたアイデアは何かで生かせるかなあ?
夢中になれる、次の青春は何なのかなあ?
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