chikuzan88

循環器系の病気と付き合いながらのんびりとリハビリや趣味に(ときどき仕事も)励んでいる前期高齢者です。

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最近の記事

大動脈解離・破裂05(循環器系疾患との交友録)

手術後、だいぶたってから家族から聞いた話。自宅から病院までかなり離れているため、1回目の手術で必要な同意書を待っていると手遅れになるので、すべて事後承諾というかたちで手術を進めてもらったようです。特に脊髄虚血の解消を急がなければならなかったようで、まだ新しい手法と新しい薬を使ったみたいです。処置が早かったことと新しい手法、薬を使う医者の判断がベストを超える結果をもたらしてくれたようです。手術をしてくださった医療スタッフに感謝しかありません。杖歩行がベストと言われたのですが、今

    • 大動脈解離・破裂04(循環器系疾患との交友録)

      病名は大動脈解離スタンフォードB型。解離後、すぐに破裂したようです。病院に運ばれる救急車の中で気を失い、病院についたことも手術を受けたこともICUに入れられたこともすべて記憶にありません。記憶しているのは救急搬送の4~5日後に行われた2回めの手術のとき、手術室に連れていかれるときに、立ち会いに来ていた娘に手を振ったことだけ。その後は、手術室に入ったことも、手術後も何も覚えていません。気が付いたら気管挿管をされ、両足は麻痺で動かず、手指の先もしびれてうまく動かせない状態でICU

      • 大動脈解離・破裂03(循環器系疾患との交友録)

        消防署が近くにあり、救急車も一台待機中で、しかも以前救急搬送された病院からも近く、朝の通勤ラッシュも終わった時間帯で、と数々の幸運に恵まれほぼ時間的なロスのない状態で病院に搬送されました。病院についてからも手術室が一つだけそれも1階に(ほかの手術室は全て2階)空いており、なおかつ、いつも診察を担当していただいている心臓血管外科医のいる手術チームが待機中でいるという数多の幸運に恵まれました。一生の幸運を全てこの日のこの瞬間に集約したような状態でした。 本人は救急車に乗せられ名前

        • 大動脈解離・破裂02(循環器系疾患との交友録)

          太っていると手術も大変だし予後もよくない、ということで、2月の開腹手術に向けて10月からダイエットに入りました。食事制限とストレッチ。ひとつきに2~3㎏程度減らすことを目標にして、順調に進み、1月の段階で9㎏程落としました。 1月のその日もいつものようにジムでストレッチを行うために自宅を車で出ました。いくつかストレッチを済ませて3分程度の休憩に入ったとき、背中の方でパシッという音がして激痛が走りました。合わせて息苦しさも。その瞬間大動脈解離かもしれないと思いました。ネットの記

          大動脈解離・破裂01(循環器系疾患との交友録)

          2017年に1回目の心筋梗塞、2019年に2回目。2021年には抗血小板薬の副作用による虚血性大腸炎で入院と2年ごとに入院していましたが、2年周期はその後も続き、2023年1月に大動脈解離からの大動脈破裂によりまたもや緊急入院・緊急手術となりました。 2022年9月の定期診察で心臓の方は大丈夫だけど、腹部大動脈瘤が再膨張していると言われました。造影CTによる精密検査の結果、エンドリークⅡ型。下腸間膜動脈からの血液の逆流によるものと判明しました。逆流個所をコイルを詰めて塞ぐか、

          大動脈解離・破裂01(循環器系疾患との交友録)

          急性心筋梗塞2-02 心筋梗塞2回目(循環器系疾患との交友録)

          前回と同じ病院に救急搬送され前回と同じ担当医にカテーテルによる治療をしていただきました。珍しいことに前回と同じがもう一つあって、なんと詰まったところが前回と冠動脈の同じところ。心筋の壊死が全く広がらないという奇跡的な状況となりました。もし冠動脈の違うところが詰まっていたら壊死が広がり、運動制限が行われたかもしれないので、全く運のいい偶然でした。 入院中も前回の圧着部がはがれ大量出血するなどというトラブルもなく2週間程度で退院できました。

          急性心筋梗塞2-02 心筋梗塞2回目(循環器系疾患との交友録)

          急性心筋梗塞2-01 心筋梗塞2回目(循環器系疾患との交友録)

          2017年に急性心筋梗塞と腹部大動脈瘤の手術をした後、食事に気をつけながらの生活を続けていましたが、2019年9月に2回目の急性心筋梗塞の発作が起こりました。 夕方、仕事に行こうとしたときに、少し具合が悪くなり、ソファーで横になっていました。30分ほど休んでいるとだいぶよくなってきたので、そのまま仕事へ。何事もなく仕事を済ませて帰宅し、夕食を取っていると、また、具合の悪さがぶり返してきたので、夜間診療をしていた近所の病院を受診しました。私の前に、救急車で運ばれた喘息の患者さん

          急性心筋梗塞2-01 心筋梗塞2回目(循環器系疾患との交友録)

          腹部大動脈瘤(循環器系疾患との交友録)

          つかの間の自宅療養が終わり、急性心筋梗塞1回目の退院2週間後に腹部大動脈瘤のステントグラフト術のため再入院です。今度は予定入院・手術です。緊急入院のようなバタバタ感はなし。緊急手術のときは何も考える間がなく、事が進んでいく(本人、ほとんど意識がなかった)のですが、予定手術はいろいろと事前に考えたり調べたりするので、結構不安になりますね。 手術は無事に終わりました。麻酔が切れた後がかなり痛かったのですが、少し強めの鎮痛剤を使ってもらってしのぎました。2~3時間しか効き目はあり

          腹部大動脈瘤(循環器系疾患との交友録)

          循環器系疾患との交友録

          昨日6月27日は昨年12月以来の定期検査の日でした。6か月点検(中古の事故車ですから)です。造影CTを撮るので朝食抜き。予約は午前11時にCT検査。1時間前までに受付をするようになっているので、9時30分頃に病院に到着。点滴を開始し、採血をして、CT検査が始まったのがなんと12時30分ころ。なんか特殊な検査だったらしく、機械の調整に時間がかかったそうで……。それと、CT検査の患者さんが多かったためだとか。しかも通常20分くらいで終わる検査が、倍の40分以上かかりました。これも

          循環器系疾患との交友録

          急性心筋梗塞1-04 入院中③(循環器系疾患との交友録)

          個室生活2日めに高校からの友人が夫婦で見舞いに来てくれました。が、すぐに帰っていきました。忙しいのかなと思っていたのですが、あとで聞いてみると、私の顔色が尋常ではなく、死人のようだったみたいで、「これは長居をしてはいけない」と思ったそうです。まあ、輸血をするかどうかくらいの出血で、貧血で眩暈もひどかったですから。 その後は、順調にリハビリを繰り返し、4週間ほどで退院となりました。通常は2週間程度で退院するようですが、鼠径部の動脈からの出血があったのでその分退院が遅くなったよ

          急性心筋梗塞1-04 入院中③(循環器系疾患との交友録)

          急性心筋梗塞1-03 入院中②(循環器系疾患との交友録)

          入院患者にもいろんな人がいるものです。ICUから一般病棟に移ったのですが、最初は大部屋でした。 リハビリ指導できた理学療法士さんに延々と説教している高齢者。結局リハビリせず。テレビをイヤフォンなしで見ている老人。頻繁に喫煙所に行く(夜中も)交通事故で怪我をしたらしい若い人。(当時はまだ喫煙所があったようです。)見舞いに来ているその若者の勤める会社の社長は病室でスマホで保険会社と延々と通話。なかなかハードな状況の相部屋でした。 次の日から個室にかえてもらいました。個室からは県の

          急性心筋梗塞1-03 入院中②(循環器系疾患との交友録)

          急性心筋梗塞1-02 入院中①(循環器系疾患との交友録)

          ICUに5日ほどいて、一般病棟に移りました。当時はまだコロナ禍前でしたので、面会も可能でした。ICUにいるときから家族は毎日のように面会に来てくれます。 一般病棟に移って二日目の夜に事件が起こりました。カテーテル治療中に補助ポンプを入れるために開いた鼠径部の大動脈の圧着部分が開いてしまい、大量出血が始まりました。当夜、運悪く急患が運ばれてきて当直医や当直の看護師さんがそちらに手を取られてしまい、担当医への連絡が遅れたようです。激痛に耐えかねて、ナースコールを連打するのですが

          急性心筋梗塞1-02 入院中①(循環器系疾患との交友録)

          循環器系疾患との交友録 急性心筋梗塞1-01 ゆで卵事件

          2016年の検診で胸部大動脈瘤の疑いありで、再検査となりました。造影CTによる検査を受けた結果、胸部ではなくて腹部に大動脈瘤が見つかりました。瘤の径がまだ40㎜程度だったので経過観察ということになり、時限爆弾を抱えた状態となりました。でも、自覚症状は何もないので、日常生活に特に変化はありませんでした。少し食事に気をつけるぐらい。 2017年10月、朝食中にいきなり息苦しさ、吐き気に襲われ、大量の冷や汗が顔から滴り落ちました。 すぐに救急車を呼んで、途中でドクターカーと合流して

          循環器系疾患との交友録 急性心筋梗塞1-01 ゆで卵事件

          循環器系疾患との交友録

          2017年の10月に一回目の急性心筋梗塞の発作が起こり、そこから循環器系の病気との親密な付き合いが始まりました。もう6年以上の歳月が過ぎてしまいましたが、備忘録の意味も含めて書き記していきたいと思っています。同じ病で苦しんだり、悩んだりしている方の参考になれば幸いです。

          循環器系疾患との交友録