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色が人に与える”5つの感覚”について

色って不思議ですよね。
色からそのモノのイメージが感じられたり、カラフルな配色の商品やラインナップをみるとなぜかワクワクしたり。
自然や日常の中で感じられる感動も、色があることで強く記憶に残り、遠い記憶も鮮明に思い出すことができたりします。

仕事柄、配色についてはちょこちょこ調べたりしているのですが
「配色をつくる」というよりは、各色の持つイメージや人に与える影響的なところを知りたくなったので、その辺りがわかりやすく書かれているものを探していました。
そこで見つけたのが「色彩心理図鑑」という本です。
結構分厚いのですが、イラスト&わかりやすい言葉で書かれており、これはタイトル通り決定版だなと思いました。
そのなかで「色が与える感覚」という内容が、基本的でありながらも改めて学びになったので、ご紹介したいと思います。

温度感覚

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赤・オレンジ(暖色) → 「火・太陽」を連想して暖かく感じる
青・青緑(寒色) → 「氷・水」を連想して冷たく感じる

<例>こたつ
発売当初のこたつは赤外線ランプが白かった
消費者に暖まることが伝わらずランプを赤くしたことにより、大人気商品となった

赤を見るとなぜか元気がでるのは、火や太陽からイメージし、エネルギーを感じるからなんですね…

重量感覚

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黒や紺の濃い色 → 「鉄」を連想して重たく感じる
白やパステルの薄く明るい色 → 「雪・雲・綿」を連想して軽く感じる

<例>引越し業者のダンボール
白いものが多い理由は、清潔な印象に加え、軽く感じる色にしている

配色で暗い色の割合を多くすると、重厚感や高級感といった引き締まった印象をもたせることができますね。
ちなみにダークモードは最近当たり前になってきていますが、重たい・強いというよりは、安定しているなという印象を個人的には受けます。

時間感覚

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赤・オレンジ(暖色) → 時間が長く感じる(短い時間で長く時間を過ごしたという錯覚を持つ)
青・青緑(寒色)→ 時間が短く感じる(長い時間を過ごしたが短時間という錯覚を持つ)

<例>お店
暖色の壁だと実際にかかった時間より長く過ごせた感覚になり、回転率が上がる傾向がある
<例>PCなどの画面
長時間PCと向き合わなくてはならない場合、赤い画面より青い画面のほうが長時間作業していても短く感じられ、疲れにくい

確かにお店の内装の配色を思い出すと、カフェは暖色系が多いように思います(笑)

位置感覚

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暖色で高彩度の色 → 近くに見える(進出色)
寒色で低彩度の色 → 遠くに見える(後退色)

<例>看板や標識
瞬時に判断しなければならない標識などは、近くに見える「進出色」が使われていることが多い

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「位置感覚」に関しては、全ての人がそう見えるという単純なものではないようで、それぞれ見え方が異なるという説もあります。
どうでしょうか。赤のほうが飛び出てみえますか?

サイズ感覚

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暖色で明るい色 → 大きく見える(膨張色)
寒色で暗い色、黒 → 小さく見える(収縮色)

<例>フランスの国旗
トリコロールカラーの割合はすべて同じではなく、青の幅30%、白の幅33%、赤の幅37%として、風になびいた時、3色が等分に見えるようにしたそう
<例>黒のタイツ、スキニー
脚が細く見える効果があり人気
ただし、全身黒だと重々しくなり効果は半減すると言われている

どうやら、大きさの見え方には明度が深く関係しているようです。

おわりに

色については、その人の経験からくるイメージの影響を受けているので、もしかしたら人により見え方の感覚が違うのかもしれません。
もちろん国によっても違いは出てくるのかなと思います。
この「色が与える感覚」をうまく利用して、新しいコンテンツやプロダクトを作る際の配色の参考にできればと考えています。


参考・引用元 
色彩心理図鑑(ポーポープロダクション)


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