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ドラムと五感とゾーン

突然ですが、みなさんドラムをしたことはありますか?

ドラムといえば、シンバルと太鼓がいくつか並んでて、バンド演奏と合わせるととってもかっこいいアレです。

実は、このドラムをわたしは長年取り組んでまして、確か5歳くらいから音楽教室に通っていました。

大人になってもドラムをしているのですが、改めて考えると、この「ドラムを叩く」という行動はとてもメンタルにいい影響を与えてくれることに気づいたのです。

それはなぜかというと、ドラムを叩くことに集中せざるを得ないからです。

?がまだ頭に浮かんでると思うので、もう少し噛み砕いてお話しますね。

メンタルが安定しないと、反芻思考といって、嫌なことがずっと頭の中で脳内再生されることがあります。


誰でも一度は経験したことがあると思います。
メンタルが崩れると、この状態がずっと続きます。

これを打開するには、何か一つのことに強く集中することが有効です。瞑想もこの中の一つに含まれます。

話をドラムに戻すと、ドラムを演奏するためには、右手、右足、左手、左足を駆使しなければいけません。バンド演奏だとそこにコーラスが入ってくることもあります。

ドラムを演奏するには、一度に4つや5つのことを同時に行わなければいけないのです。

「わー!それは大変だ!」
と思われると思いますが、それがいいのです。

脳をフル回転させないといけない状況が、一つのことに集中するという状態に身を委ねることになります。

それが反芻思考を停止させ、「今ここ」にだけ意識を集中させてくれるのです。

アスリートっぽく言うと、「ゾーンに入る」と言えば伝わりやすいでしょうか。

大人になるとなかなかこのゾーンに入る気持ちよさを味わえることは少ないです。子どものように、一つのあそびにしっかり取り組んでみたいですよね。

そう、子どもにとっても「ゾーンに入る」体験はとても貴重です。

自然の中で全力で遊ぶ

子どもは遊びを通して様々なことを学び成長します。遊びのゾーンに入れれば入れるほど、子どもの脳も成長します。

わたしは17年間保育士として保育に関わっているのですが、園で子どもが過ごす環境を設定する時に心がけていることは、いかに「ゾーンに入る」環境を作れるかということです。

玩具の選定や配置、クラスで歌う曲や行事の内容など、細かいところまで配慮して遊びの環境を整えています。

ここで、子どもがゾーンに入れるかどうかの鍵になるのが「五感」です。

五感を適切に刺激を与え続けると、神経細胞同士が繋がり、脳が成長することが分かっています。

視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚

これらを遊びの中で多く感じることができることが好ましいです。
(厳密には固有感覚や前庭感覚も重要です)

その中でも、まずは視覚からの刺激を大事にしましょう。朝は日の光をしっかり浴びる、夜は暗くして光刺激を抑える。こうすることで情緒の安定に強く関与するセロトニン神経の繋がりが促されます。

心が整った子どもは特によく遊びます。
遊びの中に五感への刺激を意識する。これだけで子どもは元気に成長できます。

「では、具体的にどういった遊びが五感を刺激できるの?」

遊びは無数にあり、どの遊びからも刺激を受けることはできますが、わたしが特におすすめするのは土を使った遊びです。

詳細は過去の記事に記しているのでよかったらご覧ください。

もし家庭菜園をされていたらベターです。
収穫した野菜を調理して食べたら、味覚・嗅覚も刺激することができます。そして何より楽しいです♪

雪遊びなどの季節の遊びも五感を刺激します

普段の遊びの中で特別なことをする必要はありませんが、少しだけ「今はどの感覚を使って遊んでるのかな」と意識してみると、新しい遊びのヒントに繋がることもありますよ。


余談ですが、ドラムはすごく楽しいのですが、家でドラムを叩けないのでどうにかできないかなぁと長年考えてます。いい方法あれば教えてください。笑


それでは

さよなら あんころもち

またきなこ!



こそだてパパのわ『ちくわ』坪田

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