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人を頼れる父親に
最近の調査では、子どもが産まれてから一年以内に産後うつになる父親は、11.0%いることがわかっています。
ちなみに母親は10.8%です。
この数字、
おおいと思いますか?
すくないと思いますか?
今回は父親の子育て環境の課題と、それを解決するためにまずやるべきことをまとめました。
こそだてがたのしくなるヒントになると思うのでよかったらお読みいただけるとうれしいです。
父親のこそだての悩み
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こそだてをしていて、こういったことはないでしょうか?
子どもと関わりたいが仕事の時間がながすぎてかかわれる時間がない。
こそだてのことを相談したいけど、だれにどう話せばいいかわからない。
おおくの父親からこのような声が聞かれます。
いまの父親のこそだて環境にはおおきく3つの課題があります。
1.長時間労働
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日本人は諸外国にくらべて労働時間がながいです。そのため、家庭で過ごす時間がみじかく、父親がこそだてにコミットできない原因の一つになっています。
いくらこそだてに意欲があっても実質的に子どもにかかわる時間がなければ難易度はあがります。
女性の社会進出がすすんできているとはいえ、家計の大半を父親がになっている家庭はまだまだおおいのが現状です。
長時間労働の改善が社会的におおきな課題でもあります。
2.父親モデルの不在
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父親の父親(子どもからすると祖父)の時代の父親モデルと現代に求められている父親モデルにはおおきなちがいがあります。
「24時間働けますか?」のキャッチコピーがはやるほど仕事への注力を強いられてきた昭和の父親達は、これまでたいへんな苦労をしてきました。
その父親達のがんばりがあってこそいまの日本があるともいえます。
しかし、一方ではその時代の父親はこそだてにじゅうぶんに関わって来れなかった方がおおいという背景もあります。
そのぶん、母親への負担がおおきく、私の母はいまでも当時のたいへんさを話すことがあります。
そして現代では、父親には仕事でしっかり収入を得ることにくわえて、家事・こそだてへの参加も求められています。
わたし達父親は、じぶんの父親の時代とはあきらかにちがう父親モデルを求められています。
わたし達はぼんやりとした霧のなかで、てさぐりであたらしい父親モデルを作っている最中なのです。
3.こそだての悩みを相談できる場がない
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こそだてに悩みはつきものです。真摯にこそだてにむきあうほど悩みはでてきます。
そのときに、じぶんのまわりにこそだてのことを相談できる人や機関はどれだけいるでしょうか?
職場で話すにも、業務がいそがしかったり、相手の時間をつかってしまうことを考えるとなかなか話すタイミングもありません。
友人に話そうとしても、こそだての話になるとすこし重たいテーマな気がしてなかなか話づらいことも少なくないです。
子育て支援センターや行政機関で相談しようと思っても、平日しかあいていないことがおおいので足を運ぶことが難しい現状があります。
きがるにこそだてについて話せる環境がすくないのが父親のリアルです。
父親になったらまず意識すること
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そのようななか、父親がこそだてでまず意識すること。
それは
「人に頼る」
ということです。
人に頼ることはまったく悪いことではありません。むしろどんどん頼っていきましょう。
現代の父親のおおくは、幼少期に「男らしく」を求められて育ってきた背景があります。
いまでこそジェンダー平等の意識が根付いてきていますが、以前は明確に性別による「べき」像がありました。
「男だから弱音を吐いてはいけない」
大人になってからは
「ちゃんとした収入を得られるようにならないといけない」
父親になってからは
「一家の大黒柱として強くあらねばならない」
そういった価値観のなかで育ってきました。
そのなかで「人に頼る」ことはむずかしいと思います。
ですが、こそだてでは、これまでの強くあるべき生き方と反対のことをした方がうまくいくことがおおいのです。
ここが父親がこそだてをするときに、ボタンのかけちがいがおこりやすいポイントです。
では、なぜ「人に頼る」ことが大事なのか。
それについては次回詳しくお話します。
それでは今回はこのあたりで
さよなら あんころもち
またきなこ!!
こそだてパパのわ『ちくわ』
坪田 しょうへい