今屋のハンバーガーと「夢」
皆さん、今屋のハンバーガーをご存じでしょうか?
今屋は福岡県福岡市中央区にある西公園で営業をしています。現在は支店もできているようです。
今屋の店主さんがとても魅力的な方で、現在おそらく80歳ぐらいなのですが、言葉に重みがあっていつかお会いしたいなぁと思っています。
私はこの動画で今屋を知ったのですが、地域の方から愛される名店で、福岡のソウルフードとしての立ち位置を築いています。
2007年には全国3位に選ばれたホットドッグスタイルのハンバーガーです。
この今屋の店主、今崎勝美さんの言葉で好きな言葉があります。
「夢」
いろんなことを経験して歳をとってくると、夢について話すことに少し恥ずかしさも感じるようになってきました。
夢を持つのは若いうちだけ
そう無意識に思うようになっていました。
しかし、今崎さんのいうことは人間の真理なのかもしれません。
もっとこうありたい
もっと状況を良くしたい
誰かの力になりたい
このような気持ちは人間誰しもが持っている感情です。
「そんなことないよ」
「自分はそんな人間にはなれないよ」
と感じる方もいると思います。
しかし、私が多くの子どもたちと関わってきた中で、子どもたちはどの子も根底にはそういった感情を持っていました。
私たち大人は、大人になるにしたがって「夢」を持つことに恐怖を抱くようになっていったのかもしれませんね。
今回はそんな「夢」について少しだけ考えてみます。
「夢」の効用1
「夢」を持つことのメリットを考えるとまず思いつくのが、生きる原動力になるということです。
人間は欲を持った生き物です。
というよりも、生き物は皆もれなく欲を持って生きています。
欲と聞くと汚いイメージを持たれるかもしれませんが、生きる上で必要な感情です。
子どもは特に欲に対して素直に反応します。
お店で玩具を買いたいとダダをこねる
友達の物を取ってしまう
大人の言うことを聞かずいつまでも遊び続ける
これらは大人からすると困った行動かもしれませんが、自分の欲に素直に反応した結果です。
子どもは様々な人や出来事に出会う中で、少しずつ自分の振る舞いを見直し学習していきます。
欲しい玩具を買うにはお金がいること
友達にも感情があって、相手の気持ちを尊重することも必要なこと
好きなことをするには他のやるべきこともしないといけないこと
これらは、社会の中で生きていく上で学ぶべきことですが、そもそも欲が子どもにないと、気づくことはできないでしょう。
私は、子ども時代にしっかり欲と向き合い、社会の中でなりたい自分が見えた時に初めて「夢」が生まれると考えています。
そして自分の「夢」がみんなの「夢」になった時、見たことのない素敵な景色が見えてきます。
「夢」の効用2
生きているとどうしようもなく苦しさを感じる時があります。
子育てでいうと、
精一杯子どものために頑張っているのにうまくいかない。
自分の頑張りをパートナーが理解してくれない。
周りに助けてくれる人がいない。
目の前が真っ暗になり、何をやってもうまくいかない感覚に襲われます。
そんな時に目の前でなく少し先のことを考える。
「夢」を見つめなおすと視界に少し光が見える。
今は難しいけどいつかきっとうまくいく、分かってもらえる。
そう思えるかどうか。
それによって、その後の気の持ちようと行動が変わってきます。
「夢」は辛い時の命綱にもなるのです。
現在のあなたの「夢」は?
再び今屋の話に戻すと、店主の今崎さんは食堂を開くのが夢だそうです。
それもただの食堂ではなく、ホームレスの人が来ることができて、こども食堂もある。元職人を雇って料理を作ってもらい、なおかつ料理を低価格で提供できる食堂を作りたいそうです。
そんな大きな夢を80歳近くの今崎さんが持っていることに、「もっとより良く生きたい」というエネルギーが感じられます。
自分も高齢になってもこんな「夢」を持っていたいものです。
さて、子育てをしていると子どもから
「パパのゆめはなーに?」
と聞かれることがあります。
みなさんならどう答えますか?
この質問には毎回ドキッとさせられます。と同時に今の自分を見つけなおす機会にもなっており、悪くない質問だなと毎回思っています。
私の夢は
私の夢は、向こう10年で男女関係なく全ての人が子育てについてフラットに話せて助け合える場を作ることです。
また、そのノウハウが蓄積したらそれを広く伝えていける存在でいたいと思っています。
私が代表をしている、こそだてパパのわ『ちくわ』は結成して一年が経ちました。毎月父と子の遊びの広場「らんちすなっく」を開催しています。ここは様々な父親が交流し子育てを楽しむきっかけ作りの場になっています。
今後は、らんちすなっくを多く父親が各地で自主開催できるようになるといいなぁと考えています。
ちくわ2号店、3号店のような感じで広がって行くと嬉しいです。
私はそのためにノウハウを伝えますし、フォローもしていきます。
今は子育て支援センターなどの施設は平日はなかなか行けない父親が多いので、らんちすなっくのような場が増えれば、父親同士で自然と助け合える風土が地域にできると考えています。
そんな感じで、今屋のハンバーガーから自分の「夢」の話までさせて頂きました。
あなたの「夢」はなんでしょうか?
それでは
さよなら あんころもち
またきなこ!!
こそだてパパのわ『ちくわ』 坪田