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有馬記念2024 短評・予想

(12月20日更新部分)

 ドウデュースの出走取り消しにより展開についても1から考える必要が出てきました。が、一頭一頭丁寧に書いていくほどの時間を手間と情熱がなくなってしまったので大まかに考えていきたいと思います

予想(12月20日現在)


◎⑥ローシャムパーク
○⑪ジャスティンパレス
▲①ダノンデサイル
△⑩プログノーシス
⭐︎⑦スターズオンアース
紐③アーバンシック ⑧レガレイラ

予想理由


Xでも大まかに書きましたが、今回レースに出る馬の大きな主眼となるのがどうデュースでした。勝つためにはドウデュースに対してどのような位置でいなければならないかと。これが根底から崩れることになりました。
では各陣営がどのように考えるだろうか?と。まず考えたのが③アーバンシック「豊さんの前がいいですね」とルメール談。アーバンシックは同デュースには末脚で敵わない。ただ、それを抜かすと鋭い末脚はある。とはいえ外まくりには内枠すぎて障壁が多い。故に、内で貯める競馬にはなると思う。①ダノンはあまり影響はなく、自分の競馬をするのみになるか。さて、そのほかの馬についてはどの馬をマークするのか?後方で警戒されるのはやはりアーバンシック。外を回されないような形で包まれるのかなと思う。とはいえ展開としては従来逃げ馬が不在と言われていたものであるので、イン前の馬に好きにさせてはいけないという意識が強く働く形になったと思う。⑤ベラジオなんかも当初マークは薄れる狙い目かと思っていたが、楽に逃げれなくなる、プレッシャーを与え続けられる形になるかと警戒。また、それ以上に前への主張が枠番の関係で強くなり、⑯シャフリヤールの逃げ宣言などもあり、前が比較的後半にかけて熾烈なことになるかもしれない。
こうなると、有馬記念の場合、4コーナーである程度前にいる必要があるのだが、仕掛け自体は800mくらいから始まったタフな展開。加えて内からなら少しずつインに出して、外からなら捲り上げができる器用さを「中団から」行える実力がある馬が戴冠できる馬になると思う。その可能性の順になってくるかなと。

その意味で、能力点数的には非常に迷いましたが本命⑥ローシャムパークのなりました。3列目やや外目から進行することが可能、捲り上げの選択肢を持つことができる。後ろすぎない、こういった面から非常に面白い、恵まれた一頭になると思います。騎手だけがよくわからん。
対抗馬に、実力馬から(正直なんでこんなに人気しないのかわからない)ジャスティンパレスを選定します。後ろ外に対する意識が削がれる以上、今までと違いこの馬が外から飛んでくる可能性がグッと上がりました。去年の4着もほぼ差がない4着、天皇賞もジャパンカップも鋭い展開でした。ここにきて前が崩れることも加味できるのなら最後の1差しはこの馬が最有力になると思います。同級生クラシック組として、この馬が戴冠するのが正直一番見たいまであります。
対抗は内から動きやすそうに、かつダービーのようなロングスパート経験が今回活きそうなダノンデサイルを。逃げ馬がずるずる下がる菊花賞のようなトラブルなければ軸候補としては最も優れた一頭となるでしょう。ただ、内故にかぶされる、飲み込まれる可能性も加味して、単穴止まりに。
穴に、4番手として⑩プログノーシスを。この馬については順当に考えればそうと後ろからになると思いますが、前頭診断に書いたとおり少し位置を上げる可能性を見出しています。そうなれば末脚が残れば、ジャスティンと雪崩れ込んでくる可能性があると思います。
5番手評価にまで下がってしまいましたが、ここでスターズオンアースを。確かに、騎手コメントは目を伏せたくなるモノでしたし、枠順抽選会時もこの馬に対するコメントが一切なかったのは気になりますが、枠、位置展開は向くモノであるため、この馬自体の勝負根性に一縷を願いを込めます。
紐にアーバンシックとここまで人気ないのかレガレイラを。内寄り後方のためどのような競馬をするのか、スタミナ面の問題はないのか懸念が多いですが斤量の有利を生かしてどこまで。

以上加筆部分でした。好きな馬の単複頑張れ馬券と広めの三連複握って眺めようと思います。

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はじめに


ドウデュースが勝つと信じてる
ドウデュースファンによる競馬予想ですが
ある意味最終回となりました
前提として、ドウデュースの熱烈ファンなのでそのバイアスは非常に偏っているものですが、
それを踏まえて全頭診断見ていただければ大変ありがたいと思います。


全頭診断(12/19枠順に修正・枠による加減点追加)


①ダノンデサイル


能力8.5  適正0.5 騎手0 展開0.5 枠1  計11
【短評】
前走菊花賞は目まぐるしく変わる展開の中、内枠で何もできない状況のなか、最後末脚で追い込んできており、むしろ負けても強い馬だとレースを回顧すると感じるものであった。
ダービーにおいては、スロー展開で有利に働いたと言えばそうであるが、逆を返すと超がつくロングスパート合戦を制した結果であり、これを考えるとこの馬の適正として秋三冠のなかでは有馬記念が実に適鞍に感じる。今回古馬と初対戦故に未知数な部分があるが、内枠を引いて貯めることもできれば、外枠から京成杯のようにまくる競馬も実績あり。意外と枠不問で、今回の早くならなそうなレースであれば十分にどちらの面でも再現性は高い。
思い切り客観視して、展開面のバイアス比重を高くするのであればこの馬は一番軸向きとまで思える。馬券上全く無視すべきではない一頭。
【枠で一言】
 考えうる限り先行で貯めた上で小回りも効くこの馬にとっては良い枠と取ったとしか言いようがないのでは。右回りであるがそこまで早いペースにならないだろうし、日本ダービーの再現性はグッと高くなった。
懸念があるとすれば団子のまま決勝戦に突入して進路がなくなることくらいか。おそらく位置を考えると内らち先行待機でも道はひらけてきそうだが。

②ドウデュース


能力10 適正1 騎手1 展開0.5 枠-0.5 計12
【短評】
愛される現役最強馬、とうとうラストラン。昨年の有馬記念はゆっくりと出して、残り800mあたりから少しずつ位置を競り上げて直線向いたところではすでに3番手、スターズオンアースと合わせに行き復活勝利。泣きました。
ドバイターフは馬っ気+出遅れ&馬群詰まりで万事休す。宝塚記念は重馬場の超外差し馬場のなか、外のブローザホーンに完全に封殺された状態で直線を向いた影響で荒れた馬場を走り馬券外。
天皇賞・秋、ジャパンカップに関しては両レース同様にスロー展開のなか後方一閃。ジャパンカップについては馬が行きたがっているのを必死に抑えた限界点が若干速く、最後インから伸びていたシンエンペラーにあわや差し返されるかというところもあったが展開をひっくり返す純粋な強さを見せつけた。
超ピッチ型の馬であり、秋古馬三冠の中ではジャパンカップが一番の鬼門であると思っていただけにこのレースを勝ち切ったのは大きかった。
さて、有馬記念であるが明確な逃げ馬が不在であり今回も展開としてあまり速くならなそうだなという印象。隊列も詰まる印象があるのでこの面では問題ない。昨年の動き方をすればこの競馬場自体は適鞍であり普通に勝てると思われる。
隊列が縦長のハイペースになったときにどうか?これについても慌てず、自分のペースでいけるとすればダービーの末脚もありここも問題ない。
正直ここまで展開不問の差し馬ってディープインパクト以来じゃないですか?
ただし、怖いのが他の馬の徹底したマーク(プレス)になるかなと思う。同様にまくったり、後方進出を仕掛けてきそうなローシャムパーク、ブローザホーンあたりが宝塚同様のムーブで終始外からの併せ馬をするようなことがあれば正直最悪。勝負っ気がある馬ゆえにその展開がでると潰されてしまう脆さを内包している。(故に横綱になりきらず好きというのはあるのだが)
枠に関しては極端に内よりは中〜外に近い方が望ましいかもしれない。
あとは武さんを信じるしかない。お願いします。
【枠で一言】
 枠出たとき悲鳴を上げました。8枠以外であれば1枠が一番嫌だなぁと。
この馬にとっては、外に馬を置くことが一番避けたいことであるので、まず発馬した後に外にでるための進路を探す必要が出てくることに。ここで2枠4番ブローザホーンやシュトルーヴェなど、後方差し足型の馬がどのような位置関係で置かれるのかがポイント。もう思い切って下げてしまって、そこから進出するしか手筈はないのか。最後の最後に、レジェンドの手腕が問われる大一番になりました。

③アーバンシック


能力7.5 適性0.5 騎手1 展開-1  枠0 計8
【短評】
菊花賞馬。非常に流れ、隊列が目まぐるしく変わる展開を勝ち切ったのは大きい。上手に折り合った騎手の腕によるものが大きいと思われる。今回、ルメールにおいてはアーバンシック、スターズオンアース、ローシャムパーク、レガレイラと天栄馬の中で選択肢があったと思われるが当馬をチョイスしたのは乗りやすさと潜在性を加味したのかと判断。
3歳の2キロ減も大きく、終いの足も堅実であるためスムーズな競馬さえ出来れば好勝負可能。
しかし、参考とするならば二走まえのセントライト記念かと思うがこの際も馬群が意外と固まっておらず決勝戦で最内ながらも抜け出しやすいルートはあった。今回スロー展開の可能性を加味すると中団もしくは後方の団子の中にいるとなると、不利を受けやすく、脆い形になるかも。それをカバーできる騎手ではありますが、秋競馬の大勝負、振るわないルメールさんどこまでという印象。ドウデュース潰しに来るならこの馬ですが、それに専念するわけでも無いでしょう。
【枠で一言】
 内枠に入ったことで序盤のロスは(出遅れなければ)回避できそう。「豊さんの隣ですね」が引っかかるところであるが、この馬自体がドウデュースをマークすることはないと思うので、それよりも前で自分の競馬をするのではと思う。
 枠評価は可もなく不可もなく。そこまで極端な位置はとらない。

④ブローザホーン


能7.5 適正1 騎手0 展開-0.5 枠-1 計7
【短評】
最新のグランプリホース。宝塚記念は大雨のなかドウデュースをかなり上手にインに封殺して、超大外の痛みのない馬場を差し切った。あまりにも何もかもが恵まれていた印象。ここ2戦が展開のあやもあったのだがあまりにも負けすぎ。なにかメンタル面など根本的なところを心配するレベル。中山芝2500は勝ち上がりに2戦とも使っており吉兆のコースではあり適性は高い。現在の競馬状況では厳しく、展開が向くとすれば消耗戦に持ち込まれた場合。
【枠で一言】
 宝塚記念にようにドウデュースに合わせてくるとしたらこの馬か。ただし重馬場でなければそこまで超強烈な末脚を持っているわけでもないのでスタミナを活かすような競馬で少しでも順位を上げたいのであればこの馬も少しでも前にという競馬をしなければならない。

⑤ベラジオオペラ


能力8.5 適正0 騎手0.5 展開1 枠2  計12
【短評】
大阪杯1着。当時はあまりすぐれないメンバーと考えていたがこののちの秋のメンバーを考えると、スタニングローズやタスティエーラ、ローシャムパークに勝っており、前から先行押し切りで優勝。注目すべきは宝塚記念。超重馬場により外・差しに展開が向いたところ、横山和の騎乗も良かったものであるが前から残して2着となった。これを考えると実力の高さとして評価して良いと思う。小回り中山も合うと思われ、東京の天皇賞・秋は夏負けという話もあり度外視可能。ゆえに、能力面で上位と判断する。
今回、どの馬がハナを切るかという意味ではこの馬がかなり前の方になるのではと考えている。鞍上も鞍上である。タイトルホルダーのようなスタミナで他の馬を消耗させる逃げにはならないと思うが、自分が有利に運べる展開に持ち込むのは上手な印象。
結果、点数が非常に高くなってしまったので内枠取った段階で2列目以上は確定します。
【枠で一言】
 かなりの良枠を引いた。それこそ、上記のとおり昨年のタイホくんのようにハナを奪う競馬から自分の競馬に持ち込みやすくなった。気になるとすれディープボンドあたりが思い切って無理に奪ってくるパターンか。しかしその場合も楽な2番手を取る形になりそうなので、両面的に良い枠。

⑥ローシャムパーク


能力8.5  適正0.5 騎手0 展開1 枠-0.5 計9.5
【短評】
前走BCカップターフが世界最高クラスの馬レベルスロマンスに直線鋭い末脚で捕まえに行き首差2着。春の大阪杯でも向こう正面から捲っていきタイム差なし2着とあと少しのところでG1を取れていないだけで素質は非常に高い馬。中山競馬場に関してもオールカマーで錚々たるメンバーを負かしており、悪くはない。ただしこの馬は気性面(前進気勢)にやや難があり掛かり気味になる動きは頻発する。距離が長くなり2回りするような有馬記念自体が無くかというとどうなのか。内枠で落ち着かさせる競馬ができればというところ。
レモンポップを輩出した田中博厩舎なだけに、軽視はしづらいがこの手の馬をテン乗りでおこなうということに私は引っかかりを覚える。
【枠で一言】
 中山経験は多いが外に馬がいる状態は作られておらず、今回もその動きが必須と思われる。さもないと掛かりそう。走る時はすんごい走る馬ので要警戒ではある。
※さらに追記、隊列を考えた場合にはかなり走りやすそうな位置になると思う。捲り上げができる可能性もままある。

⑦スターズオンアース


能力9 適正0 騎手0 展開0.5 枠0.5 計10  *状態面不安!!!
【短評】
前走ジャパンカップは7ヶ月程度の休養明け、馬体としてもやや太め残しで天皇賞間に合わずのスライド出動なのか、先行はできたものの外外を回された結果足が止まってしまい敗戦。本来のこの馬の動きではなかった。
状態としてはジャパンカップよりはあきらかに上向いて出てくるものと思われる。
さて、昨年有馬では大外16番から超がつくほどの好スタートからすっとポツン2番手を確保、これ以上ない神騎乗によりあわや究極のジンクスブレイクの目まで見えたほどであった。昨年もタイトルホルダー以外はスローに近い展開であり展開も騎乗もあらゆる面で「向いた」部分は否めない。そう考えるとあれを川田騎手ができるかと考えると、やや疑問符。
呪われたように大外枠が多い馬であるが、その勝負根性、外からせりかけられた時の火のつき方はこのメンバーでも抜けたものであると筆者は信じている。
極端な枠でなければ(理想は5〜6枠か)、ラストランでも期待したい。
【枠で一言】
 先行想定であり出遅れなければになるがで①デサイルの横少し前などの番手を選択しやすい良い枠。(去年この枠だったら勝ってたかもしれないのだ)
最終追い切り後のインタビューで川田騎手が悲壮感に溢れるコメントをしており、期待していた馬のため非常に困惑している。

⑧レガレイラ


能力7.5 適正0.8 騎手0.5 展開-0.5 枠0  計8.3
【短評】
唯一の3歳牝馬からの参戦、それ故に斤量54キロで走れるので古馬牡馬と四キロ差あるのは大きい。昨年のホープフルのように後ろからぶっこ抜くほどの鋭い末脚を持っていることは周知の通り。ダービーは内前展開で差しきれず。エリザベス女王杯は進路が狭くなり馬体をぶつけながらの決勝戦になってしまい5着はやむなし。むしろスタートで出遅れず後方選択せざるをえないという部分を考えるとやや克服面も考えられる。ローズステークスも出遅れから内前展開を外回し(特に中京であれは禁忌)であり評価対象外。ダービーも内前展開の後方からの競馬と考えると、臨戦過程はともあれアーバンシックと遜色ないか、斤量比で上に行く才能はある。ホープフルの動きを見る限り足のピッチは早く、かつ、エリ女やダービーの着順を考えるとむしろ2500になるのは位置を前に取りやすくなり構えやすいかとも思える。鞍上はルメールから代わり、戸崎さんとなるが今年の戸崎さんのG1掲示板内率は正直尋常じゃないので、最低限抑えの評価は必要と思っています。
【枠で一言】
  ちょっと微妙な枠。偶数なので発馬には良いかなと考えるが。斤量を生かしてテンが出せるのならある程度前(とはいえ団)とおもうが馬群ど真ん中になりそう。あとは直線抜け出せるかどうかか。強く買えるかというと悩ましいです。

⑨ディープボンド


能力7 適正0.5 騎手0 展開0.5 枠0  計8
【短評】
有馬記念2着の実績あり、今年も天皇賞春、京都大賞典ときっちり賞金を持って帰ってくる老いてなお素晴らしい馬。個人的に和田さんとの人馬一体が好きだったがこれはもう叶わないかなと。(和田さんの怪我復帰をお祈りしています)
この馬が望むべきはまさにスタミナが生きる消耗戦になるが、現在のメンバーではスロー団子からの瞬発力勝負になりそうでその望みは薄い。
思い切って前で削るような競馬をすればわからないところもあるがそうなってもアーバンシックあたりの格好の餌食になるとおもわれるため両面で厳しい。
大好きな馬の一頭なんですけどね。ジャージ買いたいです。
【枠で一言】
 可もなく不可もなく。純粋に序盤で前にいけるかどうかが全てだと思う。

⑩プログノーシス


能力9 適正-0.5 騎手0 展開0.3 枠-0.5 計8.3
【短評】
前走オーストラリアG1のコックスプレートにて番手から競馬をすすめたが、それよりも後ろで競馬していたヴィアシスティーナに直線でぶっちぎられた形になった。地元オーストラリアの名牝であり、血の利もあったかというところであまり悲観しなくても良いかなと思われる。むしろ、Dレーンにより先行する競馬での(勝ちきれないにしても)ある程度の結果を出したことは、今回の有馬記念を考えると好感が持てる。今までの国内戦の追い込み一辺倒であれば消しでOKとまで考えてた。
先行〜中団であれば騎手三浦皇成についても個人的には全くマイナスではないと思っている。実際過去三浦による有馬記念であれば先行した場合は掲示板に入る実績がある。
総評すると能力が高く、引き出しも増えた。中山は未経験であるが金鯱賞や2023の札幌記念のようにまくる動きもできるのでスタミナ面だけはリスクを感じるが必要以上に人気しないであろう点で非常に面白い一頭。
【枠で一言】
スタミナ面が不明瞭なのでどちらかというともっと内がよかった印象。偶数なのは良かったか。思い切りが良い競馬できれば

⑪ジャスティンパレス


能力9.5 適正0 騎手0 展開0 枠0.5計10
【短評】
ドウデュースの影に隠れてしまっていまるがこの馬もほぼ同じようなローテーションで秋古馬三冠皆勤。これだけでも十分に誉である。
宝塚記念の惨敗時「衰え。。?」と感じた面もあったが、天皇賞・秋、ジャパンカップと非常に優秀な上がりで中団から伸びてきて掲示板を確保するあたり、フラットな展開であれば実力だけでいけば間違いなくトップクラス。
問題はここから。ルメールをはじめとした外国人騎手が乗る場合はある程度位置をとっての競馬をすることができているのだが、最近の乗り替わり日本人ジョッキーで行くと鮫島、横山武、坂井と後方からの競馬になりがちになっている。実際、賞金はある程度持ち帰っているが、前〜中団からでも良い足を使える馬なのに勿体無い競馬をしている印象が強くなっている。今回、デム次郎から坂井に再度の乗り替わり。本来、坂井であれば先行して押し切るのであれば日本最高クラスのジョッキーなのであるが陣営とこの作戦が取れるだろうか。一般的には脚質変更はリスクを伴うのであまりやることではないが、果たして。デム次郎を踏襲するのであれば中団取れると思うが。
飛びが大きい馬であるため、中山の内内を回るよりは内に2頭くらい馬をおいた中団でのびのび運べるのであれば、今度はディープ産駒がハーツ産駒にリベンジするという親子の因縁も見れるかもしれない。
【枠で一言】
 上で述べた通りになりアリ寄りの枠。ただゲート出が悪くなっているので偶数番号が良かったところではある。去年のようなとんでも競馬でなければ外を回して伸びやかに戦えるか。
スタミナはあるので前を選択すれば。

⑫ シュトルーヴェ


能力5.5 適正1 騎手-0.5 枠0.5 計6.5
【短評】
日経賞、目黒記念と2500mでは強さ適正ともに高いがG1でグランプリとなるとレベルが違いすぎるか。また、差し展開にはならそうで厳しい。
【枠で一言】
直線にかける競馬になると思うのでマイナスではない。

⑬スタニングローズ


能力6 適正0.5 騎手0.5 展開1 枠-1計7
【短評】
前走エリザベス女王杯を先行して押し切り、G1二勝目を上げ復活の狼煙を上げた。先行粘り型であり、勝負根性は復活してきていると思われる。今回明確な逃げ馬がいない状態であり先行型のこの馬に展開は間違いなく向いてくる。かつ牝馬で斤量が軽い。さらに鞍上はライアンムーアということで人気しないわけがないという雰囲気。実際、有馬記念において牝馬の馬券内率は非常に高いことも理解。
ただし、気になるのが前走以外の成績。特に大阪杯の結果を考えると古馬混合のグランプリレースとなると少々荷が重いか。なお引退レース。現在の想定人気は筆者としては相当高く感じてしまうのだが?
【枠で一言】
 先行、もしくはハナに立ち、ロスなく回ることを考えたい馬にとって7枠まできてしまうとなかなか厳しい。1・2枠に逃げ先行有力どころが2頭いるので自力で考えてもそちらが優先せざるを得ないか

⑭ ダノンベルーガ


能力7.5 適正-1 騎手0 展開0 枠-1 計5.5
【短評】
この馬もジャスティン、ドウと同じく秋古馬三冠皆勤。頭の下がる思いである。
天皇賞・秋がこの馬にとってのまさに適鞍であり勝負と思っていたがコーナーで不利があり思った位置が取れず終戦。ジャパンカップは好スタートでインの先行ができていたにも関わらず、向こう正面でスローの判断をした他騎手の他馬に譲るような形で位置を下げてしまっており、それゆえの惨敗に思えた。レース後コメントからは松山騎手から悲壮感は感じなかったので状態面の問題はない。
ただ、適正距離としては今までもドバイターフや天皇賞・秋などと考えれば2400がギリギリのラインで中山2500が合うイメージはない。堀師から積極性がなくなってきているコメントがあり、現在の状態では買いづらい。
【枠で一言】
 終始外を回される展開になり、距離ロスがこの馬にとっては致命的。

⑮ ハヤヤッコ


能力6 適正-0.5 騎手0 展開-0.5 枠0.5  計5
【短評】
前走アルゼンチン共和国杯を外から伸びてきて差し切っており、古豪ここにありを見せつけた。距離的にも問題ないところを見せているが好走シチュエーションはここ最近は左回りである。小回り右回りでこのメンバーではなかなか大変かと思う。
当日ザンブリにでもなったら話は変わってくるが。
【枠で一言】
 8枠だが、差し勝負になるこの馬であれば基本問題はない。ただコーナーで伸びてくるイメージはないのでやはり苦しいか。

⑯シャフリヤール


能力8 適性0 騎手1 展開0 枠-2 計7
【短評】
6歳のダービー馬。EST世代最後の刺客。昨年も有馬記念、先行策からの意地の走りで0.3秒差5着と最強線の中でも通用する証明をした。
今年国内は札幌記念は展開TBの煽りを受けて5着と度外視可能。それを除くとドバイシーマ2着、米BCターフで3着と今年どの馬も海外G1を制していないことを考えると最もきちんと結果を残している。さらに今回は海外でも当馬を乗り慣れているCデムーロが鞍上。Cデムーロは今年秋の日本競馬においてスタニングローズ、ジャスティンパレスも乗っていたが、この馬をチョイスしたと考えると西ノーザン界隈の当馬に対する
本気度も伺える。
好位〜中団からの差しが可能であるため、昨年同様に内枠を取れれば日本でのオッズがどうしても舐められがちの馬なので非常に面白い。
【枠で一言】
 8枠から好走しようと思うと昨年のスタオンよろしく思い切った先行か、超強烈な末脚のどちらかだと思うが、この馬にとっては相当厳しい。


まとめ(12/19更新)


◎候補 ドウデュース
○候補 ベラジオオペラ ダノンデサイル 
△候補 プログノーシス レガレイラ アーバンシック
紐候補 ジャスティンパレス ローシャムパーク


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