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ひじのかさぶた

ひじのかさぶたが気になって仕方がない。
多分お酒を飲んでるときにひじをついてしゃべってて皮がむけたのだろう。
気になり度合いで言うと口内炎と同じくらい。
これはぼく固有の気質なのかみんなそうなのかは知らないが、
意識から剝がせない気になり事があるといつもなら気にならないことまで
目についてしまう。

品の良い人が好きだ。
品性の定義なんてものは知らないが、ぼくの中で品の良い人が好きだ。
映画館で音を立てないようにそーっとポップコーンを食べる人とか。
ラーメン屋のカウンターで隣の人の空間を侵害しないようにぴったり足を閉じている人とか。
満員電車の中で人知れず誰にも触れないように体を細くしようと鞄を抱き込んでいる人とか。
そういう人が好きだし、そういう人間でいたいと思う。

品のいいひとの話をしたのはその逆の行動と連続で遭遇してイライラしてしまったからに他ならない。
せっかく金曜日にゆっくり映画見に行ったのに。もったいない。
これも全部ひじのかさぶたのせいだ。
ゆるせない。これを書いている今も意識のすみっこで暴れてる。

この書き物のタイトル、最初は「曇天」とかを考えてた。
ただでさえ浮かない気分なのに書き物まで曇ったはじまりになったら
いよいよ晴れ間が訪れないような気がしてやめた。

大きなアクシデントはないものの、どこまでも晴れない1週間だった。
配属されてからぴったり1年ぐらい、割り切るために楽しさもやりがいも
追い求めないようにして淡々と仕事を“こなして”きた。
自分で言うのもなんだがやることはやっている。要求があれば応えている。
息が詰まるような暗い雰囲気のフロアで、話の合わない上司や先輩の話にもできる限りの笑顔で会話して、話すたびに降ってくる作業を片付けて。
周りから見てどうかはわからないがこれでも気は遣っている。
まあ元来雑談が苦手なこともあって自分から話を振らないのは問題だと思ってる、頑張って直したい。

人が少ない(足りない)部署なので、ぼくの仕事はある先輩とほぼペアで動く。
その先輩はどうやらぼくのことが気に障るらしい。
曰く、“こなしてる感”が嫌いなそうなのだ。
あとスマートに見せようとする姿勢も嫌いだと言われた。
スマートなのが良いと思っているぼくとは真逆の価値観らしい。
個人的には泥臭い場面なんて人に見せるもんじゃない、と思っている。
もうダメだね。合わないね。
あんまりにも仲が悪そうに見えたのか、目標設定の場で
「君は数値とか仕事はいいから先輩とうまくやって。難しい人だけど」とか部長に言われる始末である。よっぽど目につくのだろう。
でももう根本的に合わないと何となく感じる。
というか歩み寄ろうとしても弾き返される。
とある飲み会の場で「こいつは一回ボコボコにへし折られないとダメなんですよ」と別部署の先輩に楽しそうに語っていた。
せめて折れるなら正しく仕事で折れたい。人間関係的な部分で折りに来ないでほしい。別にパワハラとか言わないからさ、ね?

自分はあまり感情的に怒ったりはしない部類だと思ってる、自分では。
そんなぼくでも頭に血が上ることがある。
実家の犬を雑に触られた時と、友達を愚弄されたとき。
ぼくのいる部署はいわゆるインフラ系で、広告会社だと特に日陰。
ぶっちゃけほかの会社がどうかは知らない。この部署に配属された友達いないし。
ぼくらは営業だったりマーケのフロントにたってお金を稼いできてくれる人を「現場」、経理とかテック系のうちみたいな部署を「本社」と呼ぶ。
まぁ広告会社なので、やっぱり文系の人が大多数なわけで、文系のくせにクリエイティブとかじゃない方面でテックにアレルギーを起こさない自分みたいな人間のほうが珍しい、らしい。今のご時世それでいいのかは置いといて。
そんな事情もあって、「まずググれよ」とか「調べたら無理ってわかること言ってくんな」とか「ググってもわからないなら何がわかるんだよ」とか言いたくなるような質問だったり要求も来たりする。
ぼくはいずれ現場に出る、ので、現場の要望には頑張ってこたえたいし、それきっかけで顔を覚えてもらっている偉い人もいるので自分的には最優先なのだが、うちの部署はなんせ純プロパーがほとんどいない。勤続年数が長い人はおれどほとんどが転職者で、「面白いものがすきで」とかよりも給料とかを追い求めて職を変えてきた人が多い。特に部署長以上は出世したがる人が多いから面白さよりも体裁を気にする人ばかりだ。
そんな彼らは現場を「ITもわからない」と馬鹿にして軽視する瞬間がちらほらある。ある相談しに行った時もぼくの同期からの相談を“そのひとの顔を立てる”ために伺いに行っただけなのに。さすがに嫌味を言いそうになったのでその場を離脱した。そのあとに吸ったたばこはおいしくなかった。

ここまで書いてみて、普段そんなにストレスたまってんのか、と初めて自覚した。いやストレスがたまったから書きたくなったのか。逆だったな。

昨日なんかは、なんでこの会社にいるかわからなくなって夜な夜な名作CMで検索して出てきたCMを見続けた。
アップロード日を見ると一番近くて5年前とかで逆にしんどくなった。
現場に言ったら得意先に対してストレスを抱えるようになるんだろう。
解消法の確立が急がれる。

愚痴めいた、というかただの愚痴を書き連ねてるだけで2,000字を超えてしまった。ぶっちゃけこんなもの読んでも面白くもなんともない。駄文とはこういうものをいうんだと思う。

そろそろ夏も来るし、次はもっと明るい話題で筆を執りたい。
なんか始めようかな、筋トレとかがいいらしいね。

それでは、いつかまた。

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