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また、殺される夢で目を覚ます。

またこういう感じなのか。

ここ2、3日、何度このフレーズが頭をよぎったかわからない。
不幸自慢ほど空虚で見苦しいものはないが、これまでの人生を振り返ってみるとどの瞬間も自分はどうしようもなく不利な状況からスタートしている。
就活で自分にとって望ましい結果を手にしたことで何か変わったんじゃないかと淡い期待を抱いていたが、どうやら錯覚で大きな勘違いだったらしい。

配属式で自分の名前が読み上げられた瞬間、自分のしていた最悪の想定とは全く別の方向性で結果が伝えられ、とりあえず返事をして立ち上がるのが精一杯だった。読み上げられた名前に反射的に立ち上がっただけでどこに配属されたかは着席して順番に可能性を絞っていってようやく頭で理解できたぐらいだ。

そのあと多くの同期はまとめて研修を受けている中自分とその他数人はすぐに部署の先輩と顔合わせがあり荷物の移動や次の日からの動きを伝えられ、あっという間に退勤時間が訪れた。
結果に向き合うとか、これからのことを考える時間すらないままにその日は終わったように思う。

その日は誰とも飲まず、帰っても部屋の電気もつけないでぼーっと座っているしかできなかった。
今までは学校の傍らに仕事があって、どんなにしんどくても「でも俺にはこっちがあるし」と切り替えられていたものが、仕事だけが生活を構成するようになってしまってどこまでも沈んでいくしかなくなってしまった。アクティブな趣味がない弊害だろう。何かないものか。気分が沈んでいるとゲームもアニメも本も開く気にならない。私生活における1番の課題かもしれない。

配属初日、やさしい仲のいい同期が朝から連絡をくれたりして救われると同時に苦しくもなった。彼らとまったく違う場所に自分が来てしまったことを嫌でも実感させられた。「頑張る」と返信するしかなかったが、内心感情がぐちゃぐちゃでひどい表情をしていただろう。

純粋な疑問や応援は悪意を持ったものより火力が高い。
言った本人にそのつもりが毛ほどもないのは頭で理解はしていてもそれでもどうしようもない断絶だとか、自分が想像していた場所にいる人との環境の違いが突きつけられる。
悪意が裏側にあればその人の悪意を解体して「彼は○○だからしょうがない」と片付けられるものが、純粋な場合どうしようもない。こちらとしては素直に受け入れて白旗をあげるしかない。

純粋に気にかけて話しかけてくれた子や飲みに連れ出してくれた友達にはこの場を借りて謝りたい。
きっと善意で話してくれていたことに対してどす黒い、厭味ったらしい返しをしてしまったり、普段だったら言わないような刺々しいことまで言ってしまったように思う。本当に申し訳ない。
黙って白旗をあげればいいものを、どうしても受け入れきれない狭量な自分が憎い。

今日は有休だったから、一日ぼーっと考えていろいろ咀嚼して、頑張って受け入れて、このあとの戦い方も自分の中でどうにか整理して。自分が現状を受け入れられる言い訳をたくさん準備した。これまで不利な状況に置かれるたびにそうやって戦い方を決めてきたから。

でもこうやって感情を書き殴っている時点で多分整理できていないんだろう。誰かに聞いてほしいけど誰とも話したくなくて、口に出すとまとまらないからこうやって文字に起こすしかない。不器用な自分も好きじゃない。

さっさと前向きになって、自分が好きになれる自分になりたい。
今の自分はとんでもなくダサい、もし第三者視点で自分に触れられるなら絞め殺しているだろうほどに。

今後仕事で忙殺されていくと、きっとこの気持ちも薄れていって、怠惰な感じでいろいろ受け入れてしまっていくのだろう。
このもやもやを忘れないようにしたくて、今回こうやってだらだらと駄文を書き連ねているのかもしれない。

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