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マンボジャンボ・ストリート
パパ・ヤマダザキの殺風景なオフィスに携帯ドリルの鋭い音が響いた。
チャドがドリルを金庫の鍵穴に突っ込んでいく。
俺はそれを横目で軽く見ると、部屋の外に注意を戻した。
今のところ、誰かが来る気配はない。
ビル全体が不自然なほどに静まり返っている。
俺は無意識のうちに、左手首に巻かれたビーズと紙切れの連なりを見た。
道士タン・マサラ謹製。呪術から身を隠すための護符。仲介役クワン・ポー
俺は如何にしてマッド・ジョーンズから生還したか
椅子に縛りつけられた手足、こめかみに突きつけられた拳銃。
絶体絶命だ。
しかし、そんなことは屁でもない。
なにしろ、とびきりのブロンド女が、俺の前にひざまずいて、ムスコをくわえ込んでいるんだ。
その快感ときたら!
掃除機……いや、もっと優しくて……とにかく、たまらない。
射精すれば、銃の引き金が引かれて俺は死ぬ。
しかし……それもいいんじゃないか?
クソみたいな人生の幕引きと
アンダーグラウンド・デーモン
苦痛と怒りが俺を苛む。
忌々しい炎が体を駆け巡り、俺を駆り立てる。
ニューヨーク地下にある石造りの遺跡。
俺は、炎の剣に導かれるまま、奥へと向かう。
暗がりから、恐怖と憎悪に満ちた、いくつもの唸りが聞こえる。
グール。あるいは屍肉喰らい。
デーモンに使える惨めな奴隷たち。
「罪深きもの」の存在を感じ、剣が、その炎を強める。
俺を苛む苦痛も増し、魂を焼き焦がす。
俺は、苦
鉄拳ニックと鳥人軍団
俺の体は鋼鉄製。だから、大抵のことは平気だ。
撃たれても切られても、猫に引っかかれたようなもんだ。
今まで散々撃たれたり切られたりした俺が言うんだから間違いない。
それでも、高度3,000mから落っこちるっていうのは、何度やっても慣れないな。
そんなことを考えながら、俺はクレーター状にへこんだ落下地点から起き上がった。
周囲は草木一つない荒野。
殺風景だが、溶岩の沼に落ちたりする
プレゼント・フロム・エリア51
「これが例のブツだ」
「これが、ねえ…」
俺は、「例のブツ」を胡散臭げに眺めた。
「何だよ、信じられないって言うのかよ」
笹島は、不満そうに言った。
「いやあ、だってさあ、これ…」
俺は、同級生の笹島仁の部屋で、奇怪な物体を見せられていた。
全体的には、銅色をした一片が30㎝ほどの金属製の立方体だ。
俺から見て、正面に当たる部分には、大きな丸いレンズが1つ据え付けられている。
カラテ・アゲインスト・ライスケーキ
眠ること無き貪婪の都ネオサイタマ。
二人のサラリマンがトボトボと家路についていた。
周囲には、廃ビルがならび、人通りも少ない。
わびしい光景だった。
「いよいよ、明日ですね。ヤワサキ=サン」
サラリマンの一人、ユラギが、もう一人に声をかけた。
「ええ、明日ですね」
ヤワサキが、答えた。
「いっぱい頑張ったんです。きっと大丈夫ですよ」
「‥‥そうですよね」
ヤワサキの答えは、どこか力