減量入院という選択:30代シングルマザーが健康を取り戻すまで
身長160cm、体重96kg、BMIは37.5。
私は30代のシングルマザーで、ちいさな子供を育てています。けれど、健康面では深刻な課題を抱えていました。高血圧や睡眠時無呼吸症候群といった病気が日常生活に影響を与え、ふと「このままでいいのだろうか」と考えるようになりました。
離婚後、子育てと仕事の両立に追われる中で、自分の健康を後回しにしてしまっていた私。何度も「痩せよう」と思い立っては挫折を繰り返しました。それでも、「私が倒れたら、子供はどうなるのだろう」という思いが、私の背中を押してくれました。
健康を取り戻し、これからの人生をより良いものにするために、私は意を決して減量入院を選びました。
入院を決断した理由とその背景
減量入院を決断したのは、ちょうど前職を退職したタイミングでした。この時期を逃したら、もう入院の機会はないかもしれない――そんな思いとともに、一番大きな後押しとなったのは、実母の存在です。
「やるからにはしっかりやってこい。」
実母のその一言が、私の背中を強く押してくれました。子供たちのことが気がかりで、入院での治療を諦めかけていた私にとって、この言葉はとても大きな意味を持ちました。
小学生の息子が2人います。普段から私がいないと不安になりやすい子供たちが、母親がいない10日間をどう乗り越えるのか。また、学校から突然呼び出しがあった場合、どうすればいいのか――入院前にはそんな不安が絶えませんでした。それでも、実母が子供たちの面倒を見ると言ってくれたおかげで、私は心配を抱えながらも入院を決意できました。
さらに幸運だったのは、退職のタイミングと大学病院の空き状況がぴったり合ったこと。家から電車で1時間半という距離でしたが、治療を受けられる施設はそこしかなく、迷いはありませんでした。
専門家に頼るという決断
私が減量入院をしようと思ったきっかけは、「肥満症」がきちんとした病名として存在し、それに対する治療法があることを知ったことでした。自費診療のダイエット治療を調べていく中で、肥満症がもたらす合併症に自分が次々と当てはまっていることに気づきました。
高血圧、睡眠時無呼吸症候群、変形性膝関節症――。どれも放置すれば日常生活だけでなく命にも関わる病気です。
ダイエットに挑戦するたびに失敗を重ねるうち、体重は増え続け、特に離婚を経験したころにはストレスから爆食いが止まらず、さらに体重が増加しました。離婚後の生活はもっと過酷で、複数の仕事を掛け持ちしながら移動中に早食いする毎日。不規則な食生活が体に与える影響を、日々感じながらもどうにもならない自分に嫌気がさしていました。
次から次に見つかる病気に押しつぶされそうな不安を抱えながら、「自分の力だけではもう無理だ」と痛感しました。専門家に頼り、しっかり治療するしかない――そう思ったのです。
とはいえ、入院治療には不安がありました。「本当に痩せられるのか」という疑念もありましたし、子供たちを母に預けてまで治療に踏み切るプレッシャーは相当なものでした。
それでも、私は覚悟を決めました。「これを最後にしよう」。そんな強い決意を胸に、減量入院への一歩を踏み出しました。
次回予告:入院生活で見えた本当の自分
減量入院で私が経験したのは、ただ体重を減らすだけではない、新たな自分との出会いでした。
初日からのプログラム内容、心と体の変化、食べた食事内容、そして入院中に得た気づきとは――。備忘録として少しずつ投稿していこうと思います。
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