意識の中の同居人
私にはずっと意識の中に棲みついてる好きな人がいる。
今一緒にいるパートナーとは別の相手で、毎日ずっと意識の中のどこかしらに一緒に居るので一年以上音信不通なのに毎日会ってる人みたいな存在。
一緒に別のパートナーといることも、意識の中に別の人が棲みついてることも、浮気とか裏切りとかみたいには特に思ってなくて、一緒にいるパートナーのことはもちろん大好きだし、現実を一緒に生きていく人だと思ってる。
意識の中の同居人は、意識の中で私と一緒に居てくれる人だと思ってる。
現実で一緒にいたくてもがいてた4年間を思い出すと、水の中にいるみたいでずっと息苦しかったなと今日ふと思った。
意識の同居人は、優しかった両親の否定成分で、私自身が持っている自分への否定が人間の形をしてるみたいな存在だった。
一緒にいるとずっと息苦しかった。
愛されたくて認められたくて独占したくて、それを求めてしまうのに全部否定で返ってくる相手だった。
何度も音信不通になって、また関わってを4年の間に何回も繰り返して、一年前に連絡をとらなくなる前には、本人にも直接「世界で唯一いちばん嫌い」と笑って言っていたくらい好きなところが無くて、でも世界で1番好きな人だった。
今でも彼のことを私自身より多分好きなんだと思う。自分を1番大切にすると決めてからは、彼と一緒にいる未来を夢見ることは無くなった。私が私を1番好きでいられるのは現実で一緒にいるパートナーで、私が私であるそのままを愛してくれる人。
彼といると私が私のままで自分を愛しく思える。
意識の同居人は、私が持つ私自身への否定に対して「愛は無条件なんだ」ということを教えてくれる人。
2人は私にとっての全肯定と全否定で、そのどちらも愛していいってことを私に教えてくれる存在なんだと思う。
一緒にいるパートナーはこうありたいと思う私で、意識の同居人は私自身。これからもこの2人と生きていくって思ってる。
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