【エクササイズ】ハトホルの書より(2)
1. 3次元から多次元的な世界へ
ハトホルの書より(1)に続き、ハトホルたちが教えてくれたエクササイズのPart2をご紹介します。著者のトム・ケニオンは、実際に自身のクライアントや希望受講者とおこなって、そのパワフルな効果を実感しているとのことです。
現在、世界中で、これまでの古いしくみを崩壊しようとするエネルギーが強まっています。また同時に、太陽を通じて宇宙からの強いエネルギーも降り注いでいるのです。もちろんこれはポジティブな変化ですが、とはいえ、私たちの心身は不安定になり易くなっています。こうしたエクササイズを行いながら、自分の内側に静かに向き合うことが、大きな助けになるに違いありません。
私たちの世界が5次元的になるということは、つまり多次元世界へ一歩を踏み出すことになります。しかし、地球も人類も、そもそもは多次元的な存在なのだとハトホルたちはいいます。地上の人類においては、永い期間、時間や空間に制限のある3次元的領域に閉じ込められていたために、多次元性を理解することができなかったということなのでしょう。
かといって、それがどんな世界なのかは、難しい数式を伝えられたところでなかなか理解できません。おそらくもっと、感覚的に身につけていくのが自然な発達を促すことであり、それには幾何学なアプローチが効果的だというのです。
2. 幾何学ワークの前に知っておくこと
このワークでは、次の3つの幾何学パターンを使います。
①無限パターン/②原子パターン/③黄金正八面体
人間の脳は、基本構造は同じでも、ひとりひとり固有のものです。そのため、このワークによってどのような作用を受けるのかは、人によって異なり、予測ができないということです。
また、このワークを行うと、精神活動に対して何らかの発展的影響を与えることになりますが、それが感知されるまでには時間がかかることもあります。ある程度の時間をかけて、断続的な練習を繰り返す必要があるでしょう。以下に、いくつかのポイントや注意点をあげます。
・このワークは①無限パターンワーク→②原子パターンワーク→③正八面体ワークの順番で行うこと。ひとつのセクションをおよそ1週間ほど続けてから、次のセクションに取り組むのが基本。
・このワークは視覚化のエクササイズではないので、自分の自然なやり方で取り組むことが大切。(無理に視覚化する必要はないということ。)
・脳内に新たな神経回路を築き、空間能力を発達させてゆくので、ゆっくりパターンをたどりながり、細部に注意を払うことが大事。
・想像力によって幾何学パターンをつくり出しているので、途中でパターンが消えてしまったり形が歪んでしまうことがあるが、その場合は深呼吸をして再度取り組めばよい。
・ワークをしていると、他の幾何学パターンが生じることがあるが、それらは無視して、最初のパターンに集中すること。
・感情や思考におけるデトックスのような作用(たとえば強い感情の動きなど。)が起こる場合がある。それはこのワークで脳内が刺激されたためであるが、そうした反応は気にせず、ワークに集中するのがよい。まれに、不快感や船酔いのような感じを伴うことがあるが、その場合は少し休憩して、深呼吸をしたり、水を飲むなどをすること。
・ワークはリラックスしておこなうのがよいが、ときに頭痛を起こす人がいる。一点集中ではなく、ゆるやかな集中モードで取り組むのがよい。(羽毛をフワッとすくいあげてつかむときのような集中モード)頭痛がひどい場合は数日ワークを休んで、再度取り組むようにする。
・食後は眠気が強まり、眠ってしまう可能性があるのでワークをおこなわない。脳が刺激されてから落ち着くのに少し時間がかかるので、睡眠前はおこなわない。
・ワークをおこなっていると、目や頭が一緒に動いてしまうことがあるが、それはむしろ良い兆候。ワークを終えた直後は、充分にリラックスする時間をとること。その時間は脳が体験を統合する。まれに、ワークの後でボーっとすることがあるが、その場合はグラウンディング呼吸をおこなうと良い。(丹田に意識を向けた呼吸など。)
§1. 『無限パターン』のワーク
数字の8の字を横にした形を使うワークです。
(1)頭の中に8の字形を描き、2つの円の接点には小さな白い光の点をイメージする。
(2)光の点を中心から右上へ向かわせ、右側の円をゆっくり完全にたどって一周する。中心に戻ったら、そのまま光の点を左上へ向かわせ、左側の円を完全にたどって一周し、中心へ戻る。
※30秒~1分間、この周回を繰りかえす。
(3)次に、光の点を中心から左下へ向かわせ、左側の円をゆっくり完全にたどって一周する。中心に戻ったら、光の点を右上に向かわせ、右側の円を完全にたどって一周し、中心へ戻る。
※30秒~1分間、この周回を繰りかえす。
※最後の周回を終えて光の点を中心に戻したら、その光の点にしばらく意識を向ける。
※目を閉じたまま数分間休む。横になってもかまわない。どんな感じがするか、頭の内部と、周辺にも注意を向ける。思考や感情にも注目してみる。
※1週間ほど、最低でも1日1回は行う
§2. 『原子パターン』のワーク
白い光の点を、頭のまわりに周回させます。次の図のように、頭の周囲に輪があるイメージです。
このワークでは9つのパターンをおこないますが、次の図のように、①~⑨のパターンを順番に行っていきます。
(1)頭の周囲に輪があるのをイメージする。輪の大きさは、自分の頭が入る大きさなら、大きくても小さくても構わない。輪の中心が頭の中心。
(2)第一段階(①)は、輪の右端に白い光の点があるのをイメージする。その光の点を頭のまわりに描いた輪に沿って、時計回りに水平にゆっくり動かす。光の点は頭の中心から常に等距離にあるようにする。30秒ほど、ゆっくり輪をたどり、光の点がスタート地点に戻ったところで終わりにする。
(3)第二段階(②)~第八段階(⑧)まで(次の図の順番)、同じようにおこなう。
(4)第九段階(⑨)は、最初の位置に戻して、同じようにおこなう。
※このワークを終えたあとは、必ずしばらく休む。できれば横になるか、少なくとも目を閉じたまま静かにする。頭の内部と周辺に注意を向け、思考や感情にも注目する。
※1週間ほど、最低でも1日1回は行う
§3. 『黄金正八面体』のワーク
このワークでは、正八面体を使います。次の図のように、ピラミッドを上下に合わせたようなイメージです。正八面体はエネルギーのバランス感覚をもたらします。
【第一段階】
(1)頭の中心に黄金色の小さな正八面体を垂直にイメージする。角のひとつが鼻の方へ向くようにする。この八面体を時計回りに回転させる。30秒~1分間、ゆっくり回転させながら、細心の注意で見守る。(✳︎下図を参照)
(2)正八面体の回転を止める。そして今度は、反時計回りにまわす。30秒~1分間、ゆっくり回転させながら、細心の注意で見守る。(✳︎下図を参照)
(3)正八面体の回転を止める。今度は正八面体を横向きに倒す。そして正八面体の水平線を軸にして、鼻に向かうように回転させる。30秒~1分間、ゆっくり回転させながら、細心の注意で見守る。(✳︎下図を参照)
(4)正八面体の回転を止める。正八面体の位置はそのままで、今度は鼻から後ろ側へ回転させる。30秒~1分間、ゆっくり回転させながら、細心の注意で見守る。(✳︎下図を参照)
(5)回転を止める。正八面体を起こして垂直の位置に戻す。
【第二段階】
(1)頭の中に黄金の正八面体をイメージする。頭のすぐ後ろの位置からその正八面体を見る。(頭の後ろに自分のミニチュア版がいるように想像するとおこないやすい。)30秒ほど眺める。(※下図を参照)
(2)次に、視座を斜め上方に30㎝ほど離れたところに移す。正八面体を少し見下ろす形でイメージする。30秒ほど正八面体を眺める。(※下図を参照)
(3)角度はそのままに、視座を更に30㎝ほど高くする。60㎝ほど離れたところから正八面体を眺めることになる。30秒ほど眺める。(※下図を参照)
(4)視座を更に30㎝高くする。90㎝ほど離れたところから正八面体を眺めることになる。30秒ほど眺める。(※下図を参照)
(5)次は、視座を頭上の真上、約90㎝のところに移す。正八面体を真下に見下ろすことになる。(他のやり方で、頭上の空間を感知してもかまわない。)(※下図を参照)
(6)最後に、頭上90㎝にあった視座を真っ直ぐ下におろして、元の位置に戻す。以上で第二段階は終わる。
【第三段階】
(1)頭の中心に黄金の正八面体をイメージする。その頂点から頭の真上、約90㎝の地点まで、まっすぐ伸びる道管をイメージする。
次に、この道管を軸にして、正八面体を時計回りに回転させる。そして道管からは、黄金の光が流れ込んでくるのをイメージする。黄金の光は、正八面体の中に流れ込み、そこへ留まるか、あるいは脳へとあふれ出していくのを感じる。(✳︎下図を参照)
黄金の光は癒しや変容をうながす叡智が備わっている。それが流れるにまかせ、30秒か、あるいは好きなだけ、そのまま続ける。
(2)正八面体の回転を一旦とめる。今度は反時計回りに回転させる。同じように黄金の光が流れ込むのをイメージして、それを感じる。30秒か、あるいは好きなだけ、そのまま続ける。(✳︎下図を参照)
※正八面体の回転を止めて終わる。意識を呼吸、思考、感情、身体感覚、気づきの質に向けてみる。しばらく休息をとる。時間があれば横になって完全にリラックスするとよい。眠ってしまってもかまわない。(この時は自然な統合をうながす力が働いているので、通常の睡眠とは質が異なる。)
【上級編】
※この上級ワークは、正八面体ワークの基本を完全にマスターしてから取り組んでください。少々複雑すぎるので、更に極めたい人にだけおすすめします。
第二段階をおこないながら、第一段階の回転を加える。つまり、5つの視座のそれぞれに、4通りの回転を眺めることになる。これらは高度な空間能力を要求されるので、忍耐強く取り組むのがよい。
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このワークは、私自身も現在取り組んでいる最中です。その効果や体験についても、後日お伝えしたいと思います。
正八面体などの幾何学立体は、各チャクラにも対応していると聞いたことがあります。こうした幾何学を自在に扱えるようになると、宇宙(次元)空間の移動や、宇宙とのコミュニケーションが可能になるともいわれています。
ただ、そうはいっても、今の私たちににとってはまだまだ想像しがたい世界ですね。けれどこれらのワークは、私たちの脳を活性化させたり、精神活動の発達を促すのは間違いないと思います。ぜひ試してみて、よろしければ体験したことや感想なども、教えてくだされば嬉しいです。多くの人たちと、ユニークな体験を共有できれば何よりです。
最後までお読みくださりありがとうございました。