これもひとつの美学なのか
さっきお風呂につかりながらぽっと思い出した、山小屋バイトでのこと。これが美学かあ!と思ったこと。
自分でもなんで今思い出したのかが謎なので、どこから書いていいのやらなのですが、とりあえず山小屋にはドライヤーはありません。
突然ですが、お風呂上がりのドライヤーの話をさせてください。
山小屋で働いている間は、ずーっと共同生活です。
夜はお客さんの晩ごはんを片付け終わった後、自分たちの晩ごはん→お風呂とみんなで動いていきます。
お風呂のある山小屋ってすっごいありがたい環境なのですが、さすがにドライヤーまではおいてません。私もないやろうなあと思いながらも、荷物になるし自然乾燥でいいや!って自分で判断して持っていきませんでした。
でも濡れた髪のままで「おやすみなさ~い」と言いながら脱衣所を出ていこうとすると、「使う??」って声をかけてくれる人がたくさん。
「減るもんじゃないしいいよー」「私も忘れてきたから借りてるよ」「今から化粧水するからその間使いなよ」って、いろいろ言ってくれたんですが
でも自分でわざと持ってこなかったのに、ここで借りるのはちょっとちがうな!と思いました。遠慮とかではなくです。
この絶妙な気持ちをわかってもらえる人はどのくらいいるんだろうか、山小屋ではあまりわかってもらえなかったけど、けっこういるかな
自分で持っていかないって判断してきたので!って断っても、遠慮してると思ってくれたのかドライヤーを使うように説得する雰囲気になってて。笑
私も貸す立場ならそう言うやろし、たしかに減るもんじゃないし、なんか借りた方が仲良くなれそうとも思ったんですが、それでも借りるのは違うんです。
この理由がわからずはっきり断れずにいたら、1人の人が、「なんかわからんけど美学があるんやね。まあ私は借りるけど。笑」って言いながら颯爽と「借りま~す」とドライヤーしてました。
そのとき「この気持ちはそうだ美学だ!」とすっきり納得したし、わかってくれたのがうれしかったです。自分で判断したことにはその結果を受け入れる、、、的な美学なんでしょうか。かっこつけだな
ただ今書いていると、こんなお堅い美学よりも、颯爽と遠慮なく借りていく人のほうが屈託なくて好きなタイプだなとも思います。笑
なんとなく印象に残っていた出来事でした。
「美学」というとなんかいい響きしてます。
おわり!
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