見出し画像

スシローから学ぶ「ピンチ」を「チャンス」へ変える方法

 今週の『カンブリア宮殿』では、スシローが取り上げられていた。業績が好調な(売上・各利益が過去最高を記録した)要因として、『カンブリア宮殿』では、非接触型接客の導入・こだわった定番ネタ等を上げていた。だが、本当にそれが理由なのだろうか?苦境にあえぐ外食店にあって、過去最高の業績を達成できたのはなぜなのか?今回は、決算資料を基に、その要因を探りたい。

売上拡大のドライバーは新規出店

 まずは、スシローの売上高のウォーターフォール分析を見てみよう。

画像1

※フード&ライフカンパニーズの決算資料から引用。以下同様

 最大のドライバーは国内スシローの新規店舗、ついで海外スシロー事業だ。このことから、売上高での業績拡大は、コロナ禍においても積極攻勢に出続けた新規出店にある、と言えるだろう。

 飲食事業の常として、「新規出店攻勢⇒オペレーションの精度が落ちる⇒店舗当たり売上の減少」というプロセスが存在する。スシローの場合は、店舗当たり売上は減少しているのだろうか?

ここから先は

1,637字 / 2画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?