ミドリ安全を #マーケティングトレース
今週も『カンブリア宮殿』から。ちなみにミドリ安全の社長は「弊社にマーケティングの部署はない」と言っていたが、営業一人ひとりが(部署が不要になるほど)マーケティング的思考ができている、というのは素晴らしいと思う。今回のトレースでは、「製造業からサービス業へ」顧客を拡大させたときのことをマーケティングトレースしてみる。
サービス業において社員の安全を確保するニーズが高まった
政治的には、時代を経るにつれて「労災」への意識が高まってきたことが、ミドリ安全にとっては大きい追い風になっているのだろう。経済面では、サービス業の発展が見逃せない。サービス業に従事する人口の割合が拡大していることは、未開拓の顧客が増えている状況に映っていたのではないか。社会面では、労働力人口の高齢化というトレンドが(当時から)あったのではないか、と考えている。政治的なトレンドと合わさって、「社員がけがをするリスク、また、それによって企業が被るリスクを回避する必要性」が高まっていたのではないか(もちろん、第一に、社員の安全を確保する、という目的があるのだが)。技術面では、機械化の浸透により、ケガの深刻度が上がっていったのではないだろうか。重機を扱う場面が増えるほど、人々のケガの深刻さは高まっていくように思う。上記のようなマクロトレンドを踏まえると、ミドリ安全がサービス提供先を”製造業”だけでなく”サービス業"にも展開したのは必然だったような気もしてくる(コロンブスの卵かもしれないが)。
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