マーケティングミックスのフレームワークの違いを整理してみた
2020年の年末年始は、「Kottler / Keller Marketing Management Global edition 15th」を読破することを目標にしている。概要noteを書こうと試みているのだが、それとは別に、読んでいく中で気になった概念について、自分なりに整理する意味も含めて、別途noteに書くことにした。本の写経に終わらないように、できるだけ自分の考えも書いていきたい。
さて、今回気になったのは、第一章で紹介されている「マーケティングの4Pをアップデートする(Updating the four Ps)」という箇所だ。4Pのコンセプトはあまりにも有名だが、整理のためにも改めて記述してみると、マーケティングミックスを考える際のフレームワークのことだ。
①Product: 何を売るか?名称、パッケージ、形、機能、優位性etc...
②Place: どこで売るか?地域、店舗、流通業者etc...
③Promotion: どうやって売るか?広告、PR、セット販売、抽選etc...
④Price: いくらで売るか?通常価格、割引、リベート、支払い期間etc...
上記は、Kottler / Kellerが提唱するHolistic marketing managementにおいては不十分であるとし、新しい4Pを下記のように提唱していた。
①People: 顧客について、また、活動に従事する協力者について
②Processes: 活動全般の関係性について
③Programs: 顧客に関係する活動全般について
④Performance: 財務的・非財務的成果指標について
従来の4Pは「Programs」に関係するものとして扱われ、これまでの”マーケティング”だけでなく、
・協力者(stakeholder)にも目を向けること
・顧客を人として見ること
・個々の活動同士の連関に留意すること
・様々な成果指標についても目を配ること
といったことについても留意するべきだ、というのが、Kotler / Kellerの主張だ。
一方、従来の4Pは「企業目線」だとして、「顧客目線」からマーケティングミックスをとらえよう、というのが4Aである。
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