「私の判断」を「私たちの決定」へ
被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます
能登半島地震の被災地での、道路の復旧に時間がかかっているそうです。
能登半島は、地形的に、平地が少なく、道路も山あいを縫うように通っているので、崖崩れのような被害も多かったようです。
細かな段差やひび割れが多く、その被害の全容をつかむのも簡単なことではないそうです。
復旧にあたる建設会社の方も被災者なので、人手が足りず、市外や県外から応援の方を呼んでいるそうです。
今この瞬間も、救援や復旧にあたっている方々への感謝の気持ちと、一刻も早く救援や復旧が進むことを願っています。
お茶の水女子大学附属小学校 教育実際指導研究会
先週の筑波に続き、今週はお茶小の研究会に参加しました
お茶小は、文科省の研究開発指定を受けて、新しい領域の開発に取り組んでいる学校です。
その新領域とは、「てつがく創造活動」です。
通常の学校で行われている、生活科・道徳・特別活動・総合的な学習の時間の時間の代わりに行われていて、プロジェクト型活動や、興味から問いを立て自明と思われる価値や事柄について探究する「てつがく」を中心に展開されています。
このてつがく創造活動では、メタ認知スキルや社会情意的スキルを育成する教育課程についても研究されています。
その中で、社会部会では、
結論を急がない
じっくり聴く
新たな考えを自分に盛り込む
というスキルを育てることが意識されています。
社会部会の研究テーマは、「生活社会を問い直す」というものです。
この「生活社会」がどのようなものなのかについては、分科会で白熱した議論がなされました。
学習者である「私」の判断を、公共的な決定である「私たちの決定」へと高めるための手立てについて考えられました。
先週の筑波でも話題になった、「当事者性」ということについて、元々はお茶小の研究として行われていたものです。
ある社会問題について、「私はどう考えるのか」を出発点に、いろいろな立場の人の考えを聞きながら、「私たちはどうすればよいのか」と考えを深めていけるようになることが、社会科のゴールである公民としての資質・能力を育てることにつながるのだと考えます。
単元の始めから終わりにかけて、判断の要素が少しずつ増えていく、そんな単元構成の有効性を学んだ1日となりました。
今回は、お茶小の公開に参加して考えたことを書きました。
お読みいただき、ありがとうございました
ご参考になれば幸いです。
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