当番活動と会社活動 学級デザイン#3
今日は、学級の仕組みの一つである、当番活動と会社活動について書いてみたいと思います。
1 当番活動
小学校や中学校では、クラスの中で係活動を実施していることが多いと思います。
黒板係や、生き物係と言った、クラスの中で毎日誰かがやらなければならないことを、分担して行うものです。
係活動を行うことによって、学級への帰属意識が高まり、自己肯定感が高まると考えています。
係活動のやり方は多種多様ですが、先に述べたように、毎日誰かがやらなければならない仕事を、私のクラスでは「当番活動」として位置付けています。
さらに、当番活動を、クラスの人数分仕事を決めて、一人一人に役割を持たせる「一人一役当番活動」を行っています。
一人一役とすることのメリットは、まずは役割がはっきりとすることで、手抜きをしなくなるということです。
心理学でも、フリーライダーという言葉があるそうですが、集団の中で人数が多いと、手抜きをしてしまうような状況のことを指します。
また、一人一役なので、その子ならではの仕事となり、行ったことに対する褒める声かけもしやすくなります。
デメリットとしては、仕事をするのが苦手だったり、休んだりしてしまうと、その仕事をする人がいなくなってしまうので、クラスが回らなくなる、ということがあります。
それを防ぐために、お休みの人がいた時に仕事を代わりにやる「代打」の当番をつくったり、日直が代わりにやったりするシステムをつくっておきます。
話はそれますが、当番活動に号令や司会も割り振れば、日直という仕事自体も必要なくなります。
2 会社活動
会社活動は、クラスの中になくても大丈夫ですが、あることで、毎日の学級生活がより豊かに、楽しいものになることを目指して作られるものです。
私のクラスでこれまでに作られたものを紹介します。
サボテン会社
たまたま,他の先生からもらったサボテンの種を育てたい!という子どもの声から始まった会社です。水やりをしたり、サボテンが育つのに適した環境を調べたりしています。
スポーツ会社
体育の時間に準備体操の仕切りをやってくれます。
音楽会社
歌の時にCDをかけてくれます。
スタンプ会社
音読カードや連絡帳のスタンプを代行してくれます。
入退社自由なので、日々変動していますが、活発に活動してくれています。今後の変化に期待したいと思います。
お読みいただきありがとうございました。