
本場ドイツのクリスマス。クリスマスマーケットでの悲惨な事件が再び…
こんにちは。ベルリン在住のちかよりみちです。
クリスマス本場のドイツ。クリスマスまであと数日となったこのタイミングで、再び悲惨な事件が起こってしまいました。
今回は、前回の事件と事件後のクリスマスマーケットにおける変化について、ご紹介します。
蘇る記憶…
実は、2016年12月19日ドイツのベルリンでもクリスマスマーケットへ大型トラックが突っ込むという悲惨なテロ事件が発生しました。
この事件では、12人が亡くなり、50人以上が負傷しました。犯人は、後に警察に射殺されました。
当時の事件の場所や事件後の様子は、こちらの日本語のサイトにまとまっていたので、ご参考まで。
当時、初めてのドイツ移住で、ベルリンではなく、西側に住んでいたのですが、連日事件がニュースで取り上げられ、その衝撃的な内容に人々が動揺していたのを覚えています。
そして、事件後には、次のような変化がありました。
事件後の変化
1. セキュリティの強化
クリスマスマーケットや公共の場での警備を強化し、トラックや車両による攻撃を防ぐために、バリケードや障害物が設置されるようになりました。
先日、別の記事で筆者が訪れたクリスマスマーケットについてまとめましたが、その際もクリスマスマーケットの出入口には、他の車両侵入を防ぐために、複数の車が道路を塞ぐように駐車されていました。
場所によっては、警備用の大型トラックが道を塞いでいる場合もあります。
ベルリンでは、事件現場の歩道に障害物として石柱がいくつも置かれていたり、バリケードが設置されています。
また、マーケットでは武装した警察が巡回している姿もよく見かけるようになりました。
2. 情報や注意喚起の強化
ドイツで在留届*を出している場合、安全情報や注意喚起のメールが届きます。
*外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、お住まいの地域を管轄する在外公館に「在留届」を提出することが法律で義務付けられています(旅券法第16条)
ベルリンに住んでいると、毎週のように各地で開催されるデモの通知があるので、週末など出かける際、必ず見るようにしています。
今回の事件については、20日の22時半頃(ドイツ時間)にメール配信がありました。
【緊急】【安全情報】ザクセン・アンハルト州マクデブルグ市のクリスマスマーケットにおける車両突入事案の発生
○報道等によると、ザクセン・アンハルト州マクデブルグのクリスマスマーケットにおいて、車両が突入し、多数の死傷者が発生しています。
○報道によれば運転手はすでに逮捕されているということです。
◯当館より11月20日に「クリスマス・マーケット開催に伴う注意喚起」の領事メールを発出しています。これからクリスマスマーケットを訪れる際には、今回の事案をも踏まえ慎重に判断の上、訪れる場合には周囲の状況に注意し、異常を認知した場合は、速やかに退避するよう心がけてください。
なお、11月20日に配信されたメールがこちらです。
「クリスマス・マーケット開催に伴う注意喚起」
●来週(11月下旬)から、ドイツ国内各地においてクリスマス・マーケットが開催されます。
●多くの人が集まるイベントは、テロやスリ、置き引きなどの各種犯罪の標的となる可能性がありますので、最新情報の入手に努め、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
●防犯意識を高く持ってクリスマス・マーケットをお楽しみください。
1 テロ・一般犯罪に対する注意 多くの人が集まるイベントはテロの標的になる可能性があり、また、スリなどの一般犯罪も多発します。 2016年12月19日には、ベルリンにおいて、クリスマス・マーケットに大型トラックが突入するテロ事件が発生しました。 また、中東情勢の影響でドイツ国内におけるテロの脅威が高まっている中、今年8月にはゾーリンゲン市において刃物を用いたテロ事件が実際に発生するなど、テロの脅威は現実のものとなっています。 会場を訪れる際には、以下の点に注意を払い、テロ・一般犯罪に対する防犯意識を持つよう心掛けてください。
(1)最新の関連情報の入手に努める(新聞、ラジオ等に加え、警察が発信するX(旧Twitter)などのSNS情報も有益)。
(2)会場では、まず第一に避難経路を確認するとともに、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。避難の際には治安機関の指示に従い、周囲がパニックになっても冷静さを保つよう心掛ける。
(3)多額の現金、貴重品を持ち歩かないようにし、現金や旅券等はチャックやボタンの付いた衣服の内ポケット等に別々にして携行する。カバンやバッグは、ボタンやファスナーを閉めて前に掛けるか脇に抱えて持つ(身体から離さない)。
(4)単独での外出や、夜間の外出、人通りの少ない道を避ける。夜間の移動はなるべくタクシーを利用する(配車アプリを利用することで料金等のトラブルを防ぐことができます。)。
まとめ
今回の事件後、日本の家族や友人からも連絡がありましたが、旅行や留学等で今ドイツに滞在されている方、ご家族がドイツに住んでいらっしゃる方も不安かと思います。
夜に人のいない場所へ行くのも危険ですが、イベントなどで人が集まる場合へ出向く際にも危険は伴います。
ニュースや安全情報を確認し、気を付けていかなければと、改めて思いました。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
なお、明日からはまたいつものような記事に戻ります。
それではまた。
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