安藤智華子

鍼灸師・ボディケアセラピスト 未妊、産前産後、子育て期、更年期、望まない妊娠・中絶、死産など、さまざまな環境に身を置く女性の心とからだのケアがライフワーク。年間約250本の講演・講座、執筆活動を行う。

安藤智華子

鍼灸師・ボディケアセラピスト 未妊、産前産後、子育て期、更年期、望まない妊娠・中絶、死産など、さまざまな環境に身を置く女性の心とからだのケアがライフワーク。年間約250本の講演・講座、執筆活動を行う。

最近の記事

子供を産む人、産まない人、産めない人②

「望んでも授からない人」 になってしまった私は、授からない身体にした自分自身を許せずに過ごしていました。 どこへ行くにも、お腹の大きな女性や小さな子どもを連れたお母さんの姿がやたら目に入り、日に何度も、世の中で子どもを産めないのは自分だけのような孤独感に襲われました。 私一人が子どもを産めなくなっても、誰にも影響を与えない毎日やこれからの未来に、生きる意味さえも見出だせなくなっていました。 そんな中、クリニックで私が初めて担当した患者さんがA子さんでした。 A子さんは

    • 子供を産む人、産まない人、産めない人①

      賑やかな商店街からマンションの裏手に少し入ると、車が通れない程の細い道沿いにそのクリニックはありました。 目立つことを避けて存在しているように感じたのは、私自身が人目を避けて訪れたせいかもしれません。 当時の私はまだ独身で、そのクリニックから地下鉄で20分ほどの距離にある精神科病院のリハビリセンターで働いていました。 「薬に頼らず、身体を整え、心の病気を治す」 という研究目標を掲げ、様々な患者さんたちの治療に夢中になっていたのですが、勤務に就いて3年目にして過労で倒れて