身体障害者と就職
身体障害者となった当初はまだ仕事に意欲はあった。
勤めていた病院は待つからと言葉をかけてくれたが、リハビリが覚束なくて迷惑をかけたくないので辞職した。
なんとか一本杖で歩けるようになり、ハローワークへ通い障害者枠の仕事を探した。
自衛隊とか国税局あるいは大学などの事務の募集があり5か所くらい受けたが駄目だった。
いろいろ理由はあるのだろうが60に近く一本とはいえ杖で歩行している姿はやはり他から見れば惨めなものなのだろう。
先にあげた応募先の中には2,3日に無給で働いて結果だめだと言われたところもある。
それだけが断られた理由ではないだろうが、不自由に歩いている人間で高齢者は使いにくいという事もあるのだろう。
自分が就職できなかったから言うわけではないが身体障害者の就職は厳しい。
公共機関に一定の数の障害者を雇うようにと決められているらしいが、本気で採用する気があるのかと恨みのひとつでも言いたくなってしまう。
普通の就職はもうあきらめざるを得ないと思った。