戦前の映画

ユーチューブで日本の戦前の映画をよく見る。それらを見るまでは戦前の映画といえば時代から制約も多くあり退屈な映画が多いと思っていたが、ずいぶんと思い切った内容のあるいは前衛的な映画も多くて少々驚く。戦争が始まり敗戦が濃くなる昭和19年ころになると戦意高揚の映画が増えるがそれでもその映画をよく見ると単に戦意高揚だけではなくて庶民の生活を率直に描いた映画が多く当時の関係者の苦労や努力を見ることが出来た。戦前の日本映画は驚くほどの数の映画が作られている。映画会社も次々と出来た。敗戦後すぐに日本映画は廃墟の中から復活して多くの映画が作られたがそれも戦前からの遺産があったからだろう。私は若い人に出来るだけ多くの戦前の日本映画を見て欲しい。学校では教えられないあるいは偏った歴史観ではわからないもう一つの戦前の日本の姿や精神がある。特に戦中の映画を見て欲しい。単純な戦意高揚でもなくまた反戦でもない当時の庶民が戦争についてどう考えていたのかよくわかる。映画はプロバガンダだけではない。

#映画にまつわる思い出

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