北朝鮮と拉致問題

北朝鮮に拉致された日本人の親御さんが亡くなられた。これで拉致被害者の親御さんは一人となってしまった。理不尽に子供を拉致させて生きている間に会えないとは本当に気の毒でならない。北朝鮮の非道には怒りしかない。
一方でこの問題の解決は本当に難しいと思う。13年前に北朝鮮は代替わりをして今の首領はおそらく拉致問題についてはなんの感慨もないだろう。この拉致問題は小泉訪朝の時に一気にあるいはそれから短い期間に解決されなければいけなかった。代替わりする前の首領だったらまだ話は出来たかもしれない。また制裁を科しても今はロシアや中国が支援をしているので制裁そのものはもう無意味である。日本側にも問題がある。中国などを介して北朝鮮と話が出来そうになると保守派から「安易な妥協をするべきではない」という世論を作って対話ムードをぶち壊してしまう。対話からしか解決する方法がないにも関わらずだ。石破総理は平壌と東京に連絡事務所を設置する案を出している。今の北朝鮮の態度を見ると簡単ではなさそうだがしかし案としては私はありだと思う。もっと強い制裁をという人もいるが先にも述べたように制裁はもう限界だろうと思う。アメリカも当てにはならない。この問題で外国であてになるとすれば中国しかない。連絡事務所でなくてもいいが北朝鮮と直接話し合える関係を作るべきだ。私は拉致問題解決のためには今までの敵視した考えではもう難しいと思う。

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