映画
かつては月に数本映画館で映画を観たがここ数年は体が不自由になったこともあり映画館で映画を観ることはなくなった。映画館で映画を観ていた時は名古屋市内にあったミニシアターでよく観た。大きな映画館ではなかなか観ることが出来ない海外の映画や日本の映画をよく観た。こういう映画がどれだけ観客が入り採算が獲れるのかよく知らないけど訴えかけてくるものはいわゆるメジャーな映画よりはあった。題名は忘れてしまったがイスラエルとかアラブ諸国の人種や宗教の問題を扱った映画はそこに出ている出演者が果たして役者なのかあるいはそこで現在戦っている本物のイスラエルの人あるいはアラブの人なのかよくわからないくらい真に迫っていて引き込まれていった。あるいは韓国の光州事件を扱った映画もとても映画とは思えないくらいの迫力がある良い作品だった。映画はもちろん娯楽でもあるわけだから多くの人間が楽しめるものでなくてはいけないが、国外の出来事についてしっかり考える材料を与えてくれる映画ももっと一般的に観ることが出来るようになればいいと思う。残念ながら名古屋のこのミニシアターもいくつは閉館になってしまったというニュースを聞いた。映画自体がもうテレビでお金を出せば好きに見える時代なので映画館自体が経営も苦しく閉館されるのはやむを得ないのかもしれない。しかし本当に観ておかなければいけない映画はなかなかテレビでは放映されないようだ。映画館も少なくなりテレビでも放映されないとなるとこういう良質の映画を作る作りてもいなくなってしまうのではと心配である。映画は書物以上に大切な文化だと私は考える。