宗教

最近はあまり聞かれないが昔は「貴方が信じる宗教は何ですか」とよく聞かれた。４０年以上前入院した時もアンケートのようなものがあってそこで宗教について聞かれたことがある。入社試験の時も宗教とか支持する政党とか聞かれた記憶がある。私は家が曹洞宗のお寺にお世話になっているので宗教はと聞かれれば仏教ということになるだろう。高校大学とキリスト教系の学校だった。特に高校の時は聖書の授業があったし毎日キリスト教の歌を歌った。今でもそらで何曲か歌える。大学生の頃はアルバイト先の先輩に頼まれていろいろな宗教団体の大会に昼ご飯を奢ってもらう代わりに動員された。今有名になっている某宗教団体の勉強会のようなものにも出た。ただどの宗教団体の集会とか勉強会に出ても話を聞いて魅入られることはなかった。私は不真面目でそういう話を聞いても反発しあるいは茶化すことくらいしか出来なかった。私の周囲で過去に世間を騒がせた宗教団体に入り込んでいってしまった友人も何人かいる。明るくて真面目な性格な友人が宗教団体に入信して何年かぶりに再開した時に人相まで一変していたのに驚いた。宗教を軽く考えていた私は宗教の怖さを友人たちによって知った。今、６０歳も半ば近くになって仏教とかキリスト教の本を読むようになって何か言っていることがわかるような気がしてきた。宗教も哲学も若い頃よりも年を取ってからのほうが理解しやすく思うのは私だけだろうか。若い頃深い入りしなかったからこそ宗教が新鮮に感じる。