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手帳を、途中で変えてもいいのです

年末になってくると、来年の手帳選びを楽しみにしている人もいるだろう。奥さんもそうだ。手帳にとてもこだわりを持っている人で、奥さんの手帳探しは8月から始まる。そして毎年、たいてい2,3冊変える。僕はそれを冷やかす。というのがパターンだ。

ある時に、心理学カウンセラーさんから「1年の途中で手帳を変えても良いのです」とお聞きしたことがある。心理学的に手帳を変えるのは良いことだそうだ。転職したり、家族が増えたり、いろんな状況があって自分が変わる。手帳を変えたいと思った時は、脳が今の手帳は自分に合っていないと教えてくれているんだそうです。それはまるで、「蛇が脱皮して成長していくように、新しい自分を発見して、新しい手帳に乗り換えていくようなもの」だと。

心理学カウンセラーさんから聞いた話を奥さんに話すと喜んでいた。「これで思う存分に手帳を変えられる」と。なんだかちょっと違うような気もするが、まぁ手帳はそんなに高価なものでもないので良しとしよう。

来年の奥さんの「1冊目」の手帳は自作になりそう。お気に入りのLIFEの赤い表紙のノートに手書きでカレンダーや日付をせっせと楽しそうに書いている。「バレットジャーナル」というそうだ。奥さんは「もう変えない」と宣言している。でも僕は来年の「2冊目」がどうなるのか密かに待っている。その時は何があるのだろうか。

僕も自分の手帳を選びに書店に行った。手帳を手にとってパラパラと眺めていると、頭の中で来年の予定が浮かんでくる。そしてもう予定が達成して、さらに成長した自分を想像してみたりして、楽しくなってくる。

書店のレジ待ちの列の中に、新しい手帳を大事そうに抱えている人がいた。未来に想いを巡らせているのか幸せそうな顔をしていた。











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