時計を買い替えた話
25年ぶりに時計を買い替えました。 オメガ デ・ヴィル プレステージ。文字盤にダイヤが入っているもの。今まで使っていたシーマスターより、ドレッシーで女性的なデザイン。
仕事上の転機
昨年初めに財布と時計を買い替えることは決めていました。特に理由があったわけじゃないけど、今となっては自分自身の変化によるものだったのかもしれないとも思ったりもしてます。そう、この1月1日付で、正味3年所属した経営企画部門から事業部門へ、管理職として異動することが決まったのです。(正確に言うと約4年なんだけど、諸事情により半年前に異動先の事業部門との兼務発令が出てる)
女性社員が管理職になれるよう人事制度が変わったのはほんの数年前。世の中からずいぶん遅れをとっているし、他社ならわたしより10歳若く今のポジションについてると思う。
そんな人事制度が変わるという頃、事業部門のチームリーダーから経営企画部門へ異動しました。右も左もわからない世界に、それまでの自信も失いかけ、不眠症や円形脱毛症になるほど苦労したけど、振り返れば会社そして組織というものをしっかりと学べた期間だったと思います。 例えば個人の考えと組織の考えや、物事の進め方。 ある施策のプレゼンで、個人としては内心納得してない部分に対し、社長や役員から突っ込まれたことがあります。私の考えは違ったのですがと言いかけたところで、事務局の結論として説明している立場で自分の考えは違うなどと言うなと社長に窘められたのです。今ならその意味がわかる。 多面的に考えること、常に全体最適を目指すこと、自分を抑える場面も必要なこと、組織を動かすとはどういうことか...苦労とともに身に付けた多くのことはさらなる自信にもなり、異動前のわたしとはもはや別人になったと思ってる。そして、上司どころか社長や役員に対しても歯に衣着せぬ物言いのわたしを、皆が根気よく育てようとしてくれていたことを今さらながら痛感し、感謝とその頃の自分の振る舞いの恥ずかしさに涙が溢れるのでした。
新しい時計と共に
今の時計を買ったのは、新卒で入社した会社を辞めた時。その後もう一度転職し、今の会社に一番長く勤めてます。
そしてまた新たな転機に、新しい時計がやってきました。
新しい時計と共に
18年通った丸の内から東京タワーがよく見える場所へ。4年弱たった今度は近くに目黒川。
部下を抱える立場になり、今までとは違う仕事への向き合い方が必要になると思うけど、わたしらしくやっていきたいと思っています。新しい時計が、きっとまた新たなステージに連れていってくれると思うから。