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インボイス制度とマイナンバー制度の中小企業への影響

 デジタル化の波が私たちの生活とビジネスに浸透しつつあり、インボイス制度とマイナンバー制度はその一環としてスタートした。しかし、これら制度の実施には問題が多発しおり、特に、中小企業には大きな負担となっている。

▼インボイス制度への疑念

 インボイス制度は、理論的には業務合理化と効率向上をもたらすべきであるが、実際には中小企業に混乱をもたらしている。多くの中小企業はデジタル技術に不慣れで、この新制度に即座に適応するのが難しい状況にある。特に、中小企業に対する優遇措置の不足が問題でありはしないか。

▼中小企業への不公平税制

 中小企業は日本の経済の要であり、それらに対する負担増の仕組みは、大企業と比べれば不公平である。よって、中小企業へは適時適切な支援が必要であると考える。また、税制全体についても、仕組みとしてはスマートさに欠け、再考の余地有りではないか。

▼マイナンバー制度のセキュリティ懸念

 マイナンバー制度も中小企業にとって懸念が残る。現在の日本国内のITレベルはセキュリティやデータベースの信頼性に関して不安が大きい。この制度が完全導入されれば、新たな詐欺のリスクが増大する可能性もあり、セキュリティに対する不安も気が遠くなるほどである。

▼改善の提案

 政府は中小企業をサポートし、税制を公平にするためにさらなる検討が必要である。デジタル化の進化を牽引することは重要なことではあるが、セキュリティと巨大データの整合性については慎重なアプローチが求められる。

 マイナンバー制度の展開は、矢継ぎ早ではなく、段階的に行うべきである。海外のIDカードのように、身分証明とセキュリティを最優先に考えるべきだ。そして、デジタル化への適切な設備投資や専門家の助言を積極的に導入しながら進めるべきだ。

 Apple社のiCloudの施設を見るだけでも、巨大なサーバー設備(データセンター)を保有している。世界中にサービスを提供するGAFAの1社でさえも、かなりの設備投資を行なっていることを理解できるが、日本国内におけるデータセンターの規模とセキュリティレベルがどの程度のものか不透明である。

▼結論

 日本は、他のIT先進諸国に追いつけ追い越せでデジタル化の波に乗るべきだが、中小企業や国民全体に対する公平なアプローチが必要である。

 税制や制度の改善に取り組むことで、初めて、国民の生活の質を向上させることができるのではないか。

 これからの日本には、緻密且つ大胆な戦略と政策が求められる。決して、従来の既得権益者との関係重視だけで動けば、先々、トラブル三昧のデジタル化となる危険性を否定できない。

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西田親生@D&L
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