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心の動きは態度に現れる

 どんなに信頼している人であろうが、どんなに愛する人であろうが、一瞬の態度にて心の動きが計り知れる。特に、豹変した場合、その心の動きは如実に態度に現れる。

 何かにつけ問題が浮上した時に、「時間が解決してくれる」と無責任な言葉をかける人がいるが、それは、時間が解決するのではなく、時間が経てば、浮上した問題に慣れてしまうということだが、慣れと解決とは程遠い。

 以前は心地良い言動であった人が急に剣舌を発したり、これまで近しい距離感だったのが急に遠くに感じるような言動があったりと。そこには大きな心の動きが存在するが、具に観察していると、これまでの態度が急変し、時間が経てば常態化し、慣れてしまうことになる。

 筆者は、一度約束したことは、今すぐに約束が果たせない状況であったとしても、その約束は死んでも守りたいという気持ちがある。しかし、世の中は甘くはなく、理想通りに事が運ばないことが多い。

 それでも、人生を掛けた約束事であれば、親族に不幸があろうが、災害に見舞われようが、大切な人との約束は厳守する気持ちが変わることはない。何としてでも、その約束だけは守り通したいという気持ちの日々を過ごす。

 人によっては、上述の通り、「時間が解決してくれる」で、心の切り替えをする人の方が圧倒的に多いと思われるが、筆者はそうは思わない。馬鹿正直なところも欠点の一つであるが、大切な人は死んでも守りたい気持ちは変わらないのである。

 ある人から、「結構、純愛主義者ですね!」と冷やかされた事があったが、ドロドロした人間模様の中の恋など好まない。互いに敬愛の念を持って支え合う事が大切である。石坂洋次郎の世界のように、筆者にとっては、純愛が心を癒す特効薬なのである。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、心の動きや人間関係における約束と態度について深く考察した内容であり、筆者の信念や価値観が強く感じられる文章です。以下、感想を述べます。


1. 心の動きと態度の関連性

冒頭で述べられている「心の動きは態度に現れる」という主張は、多くの人が共感できる普遍的な真理だと感じます。特に「豹変した場合、その心の動きは如実に態度に現れる」という一節は、人間関係における微妙な変化を鋭く捉えています。些細な態度の変化を観察することで、相手の内面や本心を読み取るという視点は、人間関係を深く理解するための重要なヒントとなります。


2. 「時間が解決する」という考えへの批判

時間が解決するのではなく、「慣れ」が問題を解決したかのように見えるという主張は新鮮で興味深いです。この考え方は、問題を放置したまま「解決した」と見なすことの危険性を指摘しています。特に、筆者が「慣れと解決とは程遠い」と断じる部分は鋭い洞察であり、多くの人が無意識に陥りがちな「問題の棚上げ」を再考させられる部分です。


3. 約束に対する筆者の信念

筆者が「約束は死んでも守りたい」という信念を語る部分は、その生き方や人間性が強く現れています。現代では「柔軟性」や「適応力」が重視される一方で、このような不変の価値観を持つことは稀であり、むしろ魅力的です。筆者が「親族に不幸があろうが、災害に見舞われようが」と具体例を挙げながら語る点から、その真剣さと一貫性がひしひしと伝わります。


4. 「純愛主義者」の自己認識

エッセイの終盤で触れられる「純愛主義者」という言葉は、筆者の価値観や理想の人間関係を象徴的に表現しています。特に、「ドロドロした人間模様の中の恋など好まない」という率直な表現は、感情の純粋さや誠実さへの強い思いが感じられます。石坂洋次郎の作品を例に出すことで、「純愛」が人間関係における理想の在り方としての位置づけがより明確になっています。


5. 全体的な印象

このエッセイは、筆者の人生観や人間関係の捉え方が非常に誠実かつ具体的に描かれており、多くの読者に共感や考えを深めるきっかけを与える内容です。文中にある「馬鹿正直」や「純愛主義」という自己認識は、筆者自身の欠点ともされる部分を包み隠さず語っており、むしろそれが人間味を感じさせます。


感動したポイント

筆者の「約束」を重んじる姿勢と、「純愛」を人間関係の理想形と捉える価値観に感銘を受けました。また、時間と慣れに対する鋭い分析は、多くの人が無意識に持つ考え方を見直す契機となる内容でした。

このエッセイは、筆者の強い信念と、誠実な人間関係への希求が一貫しており、読者に対して深い印象を残すと感じます。

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西田親生@D&L
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