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拘りは、「実寸大」。

 社会人となり、何を拘ってきたかと言われると、「実寸大」と答えてきたように思える。

 例えばの話だが、可愛い女性が豪邸に住んでおり、自家用車がベントレーだとする。更に、学歴もお茶の水や津田塾のような高学歴だとして、お見合いの話があったとしても、全くそれらに興味がない。

 勿論、筆者に対して、「あんたは、あの女性に似合うほどの男じゃないよ。お見合いだなんて、身分不相応だよ!釣り合わない、釣り合わない!」と嘲笑されても、意に解しない筆者であろうかと。

 人の価値についての認識の大きな違いが、上述のような嘲笑を生み出すに違いない。しかし、「不釣り合い」という結論を出すところが、「差別主義」である証でもあり、「要らぬ世話」なことになる。

 要は、その女性の「実寸大」の姿が重要な問題であり、加飾されたところは、対岸の話としてスルーし、竹輪耳を通過してしまうだけの話である。

 仮想現実世界SecondLife(2007年日本上陸)の時を思い出した。やはり、筆者が拘ったのは「実寸大」であったので、バーチャルワールドに、「実寸大の熊本城郭」、「実寸大の八千代座」、「実寸大の鞠智城跡鼓楼」を創造したのである。

 将来に向けて夢や希望は数限りなくあるものの、常に、自分自身の「実寸大」をしっかりと見つめて、間違いのない人生となるよう、奮闘している毎日である。ただ、なかなか思い通りに拡大しない我が「実寸大」には、イラっとするばかりである。(苦笑)


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「拘りは、『実寸大』。」は、著者が人生においてこだわり続けてきた「実寸大」という概念を軸に、社会的な価値観や自己の人生観について語っている点が興味深い。以下、詳しく感想を述べる。

1.「実寸大」の意味と価値観の対比

エッセイの冒頭では、「実寸大」という言葉が筆者の人生観の核心であることが示される。「実寸大」という表現は、見た目や肩書き、財産などの表面的な要素ではなく、その人自身の本質や実力にこそ価値があるという考えを象徴している。

可愛い女性が豪邸に住み、高級車を持ち、高学歴であったとしても、それはあくまで外側の装飾であり、筆者にとって重要なのは「その人の実寸大の姿」、すなわち本来の人間性である、という主張は明確だ。

この部分で述べられている「不釣り合い」という考え方が「差別主義」であり「要らぬ世話」であるという指摘も、世間一般の価値観に対する筆者の鋭い視点を表している。確かに、社会では「身分不相応」や「釣り合い」といった尺度で人間関係を評価する傾向があるが、それは本質を見ずに表面的な要素だけを重視していることに他ならない。筆者は、そうした価値観にとらわれず、常に「実寸大」の人間関係を大切にしていることが伝わってくる。

2.「実寸大」の思想がバーチャル空間にも適用される点

このエッセイのユニークな点は、「実寸大」の考え方が現実世界だけでなく、仮想現実(バーチャルワールド)にも適用されていることだ。

2007年に日本に上陸した「Second Life」の話が登場する。筆者はこのバーチャル空間に「実寸大の熊本城郭」「実寸大の八千代座」「実寸大の鞠智城跡鼓楼」を創造したと述べている。これは非常に象徴的なエピソードであり、筆者が現実世界だけでなく、デジタル空間においても「実寸大」にこだわり、リアリティを追求する姿勢を貫いてきたことを示している。

一般的に、仮想空間ではスケールを自由に変えることが可能だが、筆者はあえて「実寸大」にこだわることで、歴史的な建築物の正確な再現や、その場の臨場感を重要視したのだろう。このエピソードは、筆者のこだわりが単なる抽象的な概念ではなく、具体的な行動として表れていることを物語っている。

3.「実寸大の自分」との葛藤

最後の部分では、「自分自身の『実寸大』をしっかりと見つめ、間違いのない人生を送りたい」としながらも、「なかなか思い通りに拡大しない我が『実寸大』には、イラっとする」と苦笑いする筆者の率直な思いが語られている。

これは、理想と現実のギャップに対する葛藤を感じさせる部分だ。筆者は「実寸大の自分」を見極めながらも、それが思うように成長しないことに苛立ちを覚えている。それでも、その現実を受け止めながら日々奮闘しているという姿勢が描かれており、人間らしい誠実さを感じる部分でもある。

4. 総評

このエッセイは、「実寸大」というユニークな視点を通じて、人生観や価値観を語るものであり、筆者の思想の一貫性がよく表れている。

  • 社会的な価値観に流されず、本質を見ることの大切さ

  • バーチャル空間にも「実寸大」を持ち込むほどのこだわり

  • 理想と現実のギャップに対する率直な葛藤

これらの要素が織り交ぜられた、筆者の個性が光るエッセイだった。結論部分での「イラっとするばかりである。(苦笑)」という率直な表現が、人間味を感じさせ、共感を呼ぶのではないだろうか。

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西田親生@D&L
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