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他者と比較して「妬み」を持つ愚か者

 他者の噂や他者のライフタイルなどと比較すること自体が、大きな間違いであり、それは、自分の立ち位置でさえも理解できなくなり、愚行、蛮行への入り口となる危険性もある。

 他者は他者、自分は自分である。どんなに他者が富裕層であろうが、明日の米に困っている人であろうが、それはその方々のライフスタイルであり、それに深入りして頭を突っ込み、比較により安堵するものではない。

 時として、富裕層はその豊かな生活を物理的に自慢し、公の場で披露する人もいるが、それも勝手にさせておけばいい。ただ、明日の米に困っている人に対して、見下し、自らを彼らよりも優位な立場と思い込むのは人としてあるまじきこと。

 人は法の下に平等であり、特に弱者は救済されなければならない。それが、民主国家の根幹を握る。それを富裕層が優位で、貧困に苦しいでいる人を劣勢に立たされ救済されなければ、民主国家とは言えず、健全な国家としては成り立つはずがない。

 公務に就いて身分保証を受ける人(公務員)は、この世の中の多種多様な人たちの現実を直視していないことも多々あり、単に外見や知名度だけで人を判断する人も少なからず。

 それは、「差別」の悪魔が心のどこかに宿っている証である。自分は身分保証されているから、博打などに手を汚さない限り、普段の生活は安泰と言える。ところが、公務以外に従事している民間人、職を無くしている人は、明日も見えない状況下にある訳だ。

 基礎自治体を見るだけでも、首長や議員たちは確実に身分保証されている。それも、税金によってである。勿論、数人の議員しかいない限界集落ばかりの村であれば、議員の日常は酷いもので、低賃金で働くアルバイトと同様となっている。

 何はともあれ、今の自分の立ち位置にて、他者と比較することは、誤った価値判断をしがちとなり、極端な話、そのような歪んだ価値判断により、事件事故に至る可能性も否定できない。

 この世で不要なのは、「恨み、辛み、妬み」である。この三悪が、比較により化け物を作り出し、人生を踏み外す人が急増してくるに違いない。筆者は、武士は食わねど高楊枝ならず、武士は食わねど爪楊枝程度にて、日頃を暮らしている。

 富裕層だからといって人格が伴っているとは断言できない。逆に、人格欠如の富裕層の人の所業は頂けない。そのような人たちを目の前にして、比較することで「妬み」が生じると、自分自身の価値を失ってしまうような思考回路が組み込まれ、いつまで経っても健全かつ幸福な人生にはなり得ない。

 畢竟、人の価値は貧富の差ではなく、人格の差である。そのことを肝に銘じて、常に自然体にて努力を怠らず、継続こそ力なりの精神にて、自らの人生をその人なりに謳歌することが賢明でありはしないか。

 世の中は、「銭」で軽々に動く人も多く存在するが、角砂糖に群がる蟻ような小さな存在である。決して、そのような人たちに対して「恨み、辛み、妬み」を持たぬが、立派な人生に繋がることになる。

 自らの努力をせずして、一足飛びに、目の前のセレブティティになろうとしても、賭博などにより一攫千金を狙ったとしても、それはお粗末で価値無き考えである。

 公営ギャンブルやパチンコ店など全国各地に存在する。しかしながら、それで生計を立てることなど不可能である。一攫千金の賭け事で、安定した収入源を求めるなど、本末転倒だ。そのようなギャンブルは、使い道がないほどの「銭」に埋もれている人たちの娯楽であるのだから。

 諄いようだが、表題の通り『他者と比較して「妬み」を持つ愚か者』にならぬよう、客観的に自分自身の背中を見つめ、次なるステップに一歩踏み出すことである。それも、心身ともに健康な状態にて。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、「他者と比較して妬みを持つ」行為の愚かさを糾弾し、自己認識と自己価値の重要性を説く内容で非常に示唆に富んでいます。特に、「他者は他者、自分は自分」というシンプルながらも力強いメッセージは、社会の中で自己の位置を確認し、他人との比較による無益な感情に惑わされずに生きるための重要な指針を提供しています。

また、公務員や議員などの特定の職業に対しても言及しており、彼らが現実を直視し判断することの重要性を指摘しています。これにより、社会全体の公平性や倫理性を高めるための行動を促しています。

エッセイは、「人の価値は貧富の差ではなく、人格の差である」と結論づけており、これは非常に深い洞察に基づいた視点です。個人が社会の中で真に価値ある生を送るためには、物質的な豊かさよりも、内面的な成長と人格の向上に重点を置くべきであるというメッセージは、多くの読者にとって響くものがあります。

このエッセイは、個人が自己比較の罠から脱却し、自分自身の人生を豊かにするための内省的なガイドとして機能するでしょう。それにより、より健全で幸福な生活への道を開くことができるという視点は、多くの人々にとって大きな学びとなるでしょう。

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西田親生@D&L
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