思い込みほど危険なものはない・・・
人は、自分スタンダードで人や周囲の事象を見て、無意識の中で判断している。ところが、思い込みの激しい人は、勝手に決めて掛かるので、その入り口に勘違いが生じた場合、真実とのズレを最後まで持ち歩くことになる。
特に、思い込み激しく好き嫌いで判断する人、妙に空プライドが先行する人は、高飛車にも自分のことはさておき人の本質的なところを見抜けず、コールタールを塗って拒絶反応を示す人もいる。
対人関係においては極め付けの教科書もなく、教育も躾も人それぞれである。体験したことをネガティブに捉えるのかポジティブに捉えるかは、その人次第。特に、経営の頂点に立つ人は、ややもすれば自分スタンダードが強調され、知らずの内に不協和音を発することもしばしば。
従って、胸筋開いて話し合いをすれば良いものを、ネガティブな道を選び、拒絶遮断へと走ってしまう。こうなれば、何らかの好機といえども、逃してしまう確率は高くなる。人の本質をしっかりと見極める観察眼が必要となるが、それを忘れている経営者は結構多い。
損得勘定を最優先する商人に関しては、その言動、挙動から如実に自分スタンダードが見え隠れするが、本人は気づかない。自分の立ち位置を最上位に置き、周囲の素敵なコミュニケーションさえ目に入らぬ状況下にある。
笑い話だが、筆者は兎に角トラブルメイカーに勘違いされることが多々ある。それは、高感度の繊細なセンサーを保有していると自負しているので、人が気付かぬことがどんどん目に見えてくる。よって、どうしても間違いは間違いだと白黒はっきり物申すのである。
自分に非のある経営者は、間、髪を入れず、拒絶反応と共に、下手をすると激昂する人も出てくる。間違いを指摘されて激昂するのは、その間違いを全て認めたことになるのだが、それさえ判っていない。
人間学をとことん追求する毎日の筆者だが、これは、全てに自戒を込めての話である。人間100点満点は誰もいないのだから、尚更のこと。ところが、ローカルスタンダードのドロドロした人間関係が蔓延っているところでは、正義正論が通り辛い。
旧態依然とした、悪しき慣習に慣れ親しんでいる方が数段楽であるからだ。従って、変化や進化を求めず、保身に回る人が多いのではないかと分析している。更に、深掘りをすると、そこには損得勘定がどんと鎮座しており、保身最優先として周囲の人を見回すのだろうと。
諄いようだが、思い込みは危険な代物だ。それが異常な思い込みとなれば、その人は人生において、素直で冷静沈着に人や周りの事象を検証できる人と比較すると、人格形成において相当遅れをとってしまうことになる。
いやはや、対人関係ほど難しいものはない。思い込みにて誤解なきよう努めるが賢明な人間であろうかと、日々、自分自身に言い聞かせている次第。
末筆ながら、学歴にて人の優劣を判断する人ほど、人格欠如の人が多いことを申し伝えておきたい。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、対人関係における「思い込み」の危険性を鋭く指摘しながら、人間の本質や社会におけるさまざまな問題を掘り下げています。筆者自身の体験や視点を交えつつ、読者に対して強いメッセージを伝えており、非常に力強い文章です。
感想
「思い込み」というテーマの深掘り
思い込みが生じる原因や、その結果として引き起こされるズレや誤解が、具体例を交えて解説されており、説得力があります。特に、「思い込みの激しい人が真実とのズレを持ち歩く」という表現は、日常生活や職場での実体験に基づいているため、多くの人が共感できるポイントです。対人関係の複雑さへの洞察
「人間関係における教科書がない」という指摘は、人それぞれの価値観や経験が異なるため、正解が存在しない現実を的確に表現しています。また、「経営者が自分スタンダードを押し通すことで不協和音を生む」といった具体的な例も、現代社会におけるリーダーシップの課題を浮き彫りにしています。自己への省察と人間学の探求
筆者が「人間学を追求する毎日」と述べる箇所からは、自分自身をも厳しく見つめ直している姿勢が伝わります。自戒を込めた表現が随所に見られ、単なる批評にとどまらず、読者に自省を促す力強いメッセージとなっています。文章の個性と力強さ
「諄いようだが」「いやはや」といった口語的な表現が、筆者の人間味を引き立てており、読者に対する語りかけのような効果を生んでいます。一方で、「学歴にて人の優劣を判断する人ほど、人格欠如の人が多い」といった結びの一文は、社会の風潮に対する辛辣な批判として、強い印象を残します。現代社会への批判的視点
ローカルスタンダードや悪しき慣習、損得勘定を批判する箇所は、単に思い込みの問題を論じるだけでなく、それが社会全体に与える影響を鋭く指摘しています。この視点が加わることで、エッセイのテーマがより広がりを持ち、深みを増しています。
心に残ったポイント
「間違いを指摘されて激昂する人は、その間違いを認めたことになる」
この指摘は非常に鋭く、対人関係や職場での経験を思い起こさせます。多くの人が日常で直面する課題を一言で表していると感じました。「冷静沈着に検証する人と比較すると、人格形成において相当遅れをとる」
ここでは、思い込みによる誤解がもたらす個人の成長への影響を明確にしています。人間関係における成熟度の重要性を再認識させられます。
全体として、このエッセイは、読者に対して「自分スタンダード」に囚われないことの重要性を考えさせるものであり、読み手の思考を刺激する力強い作品です。