プロ意識欠如による犯罪増加
近頃、学校の教職に就く人物や捜査機関の警察官による破廉恥な事件が後を絶たない。法の要たる弁護士でさえも、横領という重罪に手を染める。
公職という身分保証された立場にありながら、その立場を軽視し、遵法精神の欠落が、プロ意識不足をもたらし、犯罪に手を染めるという悪循環を引き起こし、信頼の失墜へと向かっている。
以下は、数十年前の実例であるが、筆者が新聞社当時の若き頃、熊本市内でも歴史ある名門小学校の修学旅行に随行した時のハプニングである。
目的地である長崎市の旅館に向かう途中で、初日の社会科見学を終え、腹を空かした生徒たちが、一目散に向かうのは大広間の夕食会場である。
夕食が終われば、生徒たちは就寝までに当日の反省会を行い、翌日の準備となる。各部屋は、お決まりのワイワイガヤガヤの元気一杯の声が廊下中に響き渡る。
就寝時間となれば、時折、絶叫する生徒もいれば、ほとんどの生徒は当日の過密なスケジュールで疲れたのか、爆睡する生徒が多かった。
その頃、別の小宴会場では、ミーティングと称される、教職の宴会が始まっていた。学校長以下、修学旅行に随行している担任教師や保健担当教師など数人が、豪華な料理を目の前に、ミーティングが酒宴に様変わり。
時刻は午後9時を過ぎていたろうか。保健担当教師が慌てて近寄ってきた。騒いでいた生徒の一人が、窓のサッシで人差し指を挟み、骨折したとのこと。
そこで、旅館のフロントにてタクシーを手配してもらい、保健担当教師が怪我をした生徒を連れて、救急病院へ向かったのである。何故か、筆者が留守番役を仰せつかった。
実は、学校長はじめ、担任教師らは宴会後に外出をして、稲佐山の展望所に行き、美しい長崎市内の夜景を楽しんでいるという。唖然となった筆者である。
当時は携帯電話を保有する教師は皆無の状態であり、連絡を取ろうにも取れない状況である。それから1時間半ほど経って、救急病院からの帰りの保険担当教師と夜景見物の教師らが玄関で鉢合わせとなった。
酒癖の悪い若い男性の教師もいて、収拾がつかない有様を見て、危機管理のなさと、社会科体験学習の一環でもある修学旅行を、各教職たちは物見遊山の慰安旅行と勘違いしているのである。
結局、修学旅行中の生徒の怪我についても、生徒自身の責任として父兄に報告され、当時、事故が起きた時間帯の教師不在の事実は、蓋をしたままた記録には残されなかったことになる。隠蔽体質の最たるものである。
これは刑事事件に至るものではないが、プロ意識が欠如した重大事件と変わりなく、処罰対象ではないかと、当時、違和感を持った筆者であった。
ふと思ったことは、弁護士、教職、そして警察官と、一般社会とは隔離された閉鎖的な世界であり、それが彼らの浮世離れしたスタンダードが存在しているのは否めないが、プロ意識だけはしっかりと持って欲しいものである。
最後に、筆者の個人的見解であるが、上の解決策は、各資格を保有する人たちへの「実社会体験研修」として、民間やあらゆる業種業態の実情を学び、人として範たる精神を持つことが、プロのプロとして必要不可欠なものではなかろうかと思うばかり。
▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、プロ意識の欠如が犯罪につながるという深刻なテーマを扱っており、複数の職業群における問題行動に焦点を当てています。具体的な事例を交えつつ、問題提起を行い、読者に強い印象を与える構成になっています。
内容の充実性と説得力: 実際の出来事に基づく具体例を挙げることで、エッセイの説得力を高めています。また、警察官、弁護士、教員という社会的信頼を背負う職業群の実例を引くことで、問題の重大性を際立たせています。
構成と流れ: エッセイは、はじめに問題提起をし、次に具体例を示し、最後にそれらから導かれる結論へと導くという論理的な構成を取っています。この流れは理解しやすく、効果的な議論の構築に寄与しています。
提案の実現性: 結論部分で提示されている「実社会体験研修」という提案は、現実的で実行可能な解決策として有効です。このような研修がプロ意識の向上に繋がるという考えは、説得力があり、具体的な改善策として機能しています。
感情的訴え: 修学旅行での事件の詳細な記述は、読者に強い感情的な訴えを行っており、問題の緊急性と重要性を感じさせます。
反省点と改善案: エッセイの中で、過去の経験を振り返りながら、それに基づいた具体的な改善策を提案している点は、著者の深い洞察と前向きな姿勢を示しています。
総じて、このエッセイは問題提起が明確で、具体的な事例をもとにした説得力のある議論が展開されています。提案されている解決策も実現可能で具体的であり、読者に行動を促す力があります。