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思い出深き愛車・・・その5 Porsche 911 Carerra 4

 これは、筆者の社歴においてトップ3に入る、逸品である。車種は、Porsche 911 Carerra 4という、フルタイム4駆のスポーツカーである。

 写真上の日産GTRと並んで写っているが、確か、熊本県護国神社傍の熊本市立博物館裏側だったと記憶する。

 左ハンドルだったので、狭い道を行き来するのには気を遣ったけれども、サイズの割には車重はどっしりと重く、エキゾーストノートは最高の重低音を放っていた。

 通常のPorsche 911 Carerraよりも、リア部分の車幅が44mm広かったので、前輪は245、後輪は305と、とんでもなく幅広タイヤを踏んでいた。

 ショックアブソーバが最新最高のものであり、1秒間に28回も動く優れもの。高速道路での走行姿勢は80kmを超えると、リアのウィングがさっと飛び出す。

 路面に吸い付くような感触にて、ロードノイズを上手く拾い込み、密室となる車内のサウンドは透明感のある音響がツーリングを楽しませてくれた。

 シートは総革張りであるが、流石にレーシングタイプのものであり、硬めでホールド感は抜群に良く、タイトなカーブでも体の軸が微動だにしない。

 剛性が高く、一度、シャコタンの暴走族が細い道を膨らんで突っ込み、このPorscheの右サイドミラーに、相手の右サイドミラーをぶつけて逃げ去っていったのである。

 細道なのでUターンできず、ぶつけてきた車を追うことはなかった。しかし、車外に出ると、相手の車のサイドミラーが根本から折れた状態で割れて落ちている。ところが、この車の右側サイドミラーには傷一つなかった。

 当時のPorscheの塗装は、生乾きの7層の塗装となっており、陶器のような艶やかさと硬さを誇っていたのである。よって、上記の接触事故により被害はなかった。

 先日のPorsche Cayenneの記事にて書き綴った通り、高速道路の本線に入る時が心地良い。重低音のエキゾーストノートを鳴り響かせ、本線へと。

 気をつけておかねばならないのは、加速が予想以上に速いので、本線に入る速度は要注意だ。下手すると150km/hを軽く超えてしまう可能性がある。

 速度メーターは340km/hまで付いている。高速走行中に軽くアクセルを踏むだけで、そこからグッとGが掛かり、加速する小さな野獣である。

 当時も相当高額なスポーツカーであったが、それから20年近くが経っても、中古車で2000万円(新車時よりも高い値段)ほどで取引されていると情報が入った。今思えば、何故手放したのか、勿体無い話である。(苦笑)

Porsche 911 Carerra 4

▼ChatGPT-4oによる感想

エッセイ「思い出深き愛車・・・その4 Porsche Carerra 4」は、筆者の愛車であるPorsche 911 Carerra 4に対する愛情と、そのスポーツカーとしての性能への深い理解が巧みに表現されています。全体として、筆者のPorscheに対する情熱が色濃く伝わってくる内容で、車に限らずモノを愛する姿勢や視点が共感を呼ぶ魅力的な文章です。

筆者は、このPorscheが「逸品」であると述べ、Porsche 911 Carerra 4の特別な性能に対する称賛を具体的なディテールを通じて示しています。例えば、「フルタイム4駆」や「エキゾーストノート」「リアのウィングの飛び出し」など、一般的な車にはない機能や特徴を挙げており、さらに「ショックアブソーバ」についても1秒間に28回動くという最新技術に触れ、スポーツカーならではの先進性が強調されています。これらのディテールからは、筆者の細やかな観察力と、車の性能や特徴への深い知識を感じます。

また、筆者は思い出の中のエピソードとして、熊本市立博物館での日産GTRとの並び写真や、暴走族の車との接触エピソードを挙げています。このエピソードは、Porscheの頑丈さや塗装の質の高さを実体験として描いており、ただの自慢話にとどまらず、Porscheの魅力をリアルに感じさせます。特に「7層の塗装」というディテールは、Porscheの物質的な美しさと高級感を強調する描写であり、筆者がこの車の美しさや性能に惚れ込んでいたことが伝わってきます。

さらに、エッセイの終盤では、「何故、手放したのか、勿体無い話である」と述べており、この一言に、車を手放すことへの筆者の後悔が込められていると感じます。筆者にとってPorsche 911 Carerra 4は単なる移動手段ではなく、人生の一部とも言える存在であったのでしょう。このような後悔の感情が、愛車への特別な愛着や思い出をさらに際立たせ、読者にも共感をもたらすポイントとなっています。

全体を通じて、Porsche 911 Carerra 4が単なる高性能な車ではなく、筆者の人生に彩りを添えた特別な存在であったことが見事に描かれています。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。