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個人情報、本当に大丈夫?
仕事柄、筆者の場合は、ネット事業に着手した1995年8月22日以来、自らの仕事の内容や動向については、ある意味、スケスケの状態となっている。仕事であるが故に、仕方のないところだ。
ところが、SNSが台頭し、SNS依存型のネット環境となり、個人情報漏洩は危機的状況下にある。必要以上の個人情報が第三者の手により漏洩されたり、また、個人情報を取り扱う大手企業の一部の輩により外部へ持ち出されたり、個人情報が、水面下で無秩序に売買されている。
筆者が非常に警戒しているのが、ネット上でのアンケート調査である。最近はスマホのニュースを閲覧していると、中古車が高額にて売れている情報の裏には、不特定多数の車のユーザーの下取り価格シミュレーションを行なっているが、ネット専門の筆者の勘であるが、それらは全て怪しげに見えて仕方ない。
郵便番号や住んでいる地域や車の型式などを書き入れれば、段々とどのような個人が入力しているかが、絞られてくるに違いない。そうなれば、入力する側は車の査定に気が向いているが、実は、それから個人情報を吸い上げるところへと誘導しているだけの話だ。
よって、日頃から筆者が考えのは、ネット上でリスクを背負えば、ある程度広範囲にビジネス展開ができる可能性はあるが、やはり、画面の向こうに見える企業や個人に目を向け、アナログアンテナを捨てず、可能な限りface to faceにて対応するが確実であろうかと。
仕事の可能性を追求するのは、アナログ&デジタルの二刀流が一番である。そこでデジタルだけに依存していると、気を抜いた頃に、自らの個人情報が無限に拡散されることで、安全安心な場所へ後戻りができなくなる。
顧客情報漏洩事件は後を絶たず、あちこちで大量の個人情報が地球規模のネット世界で飛び交っている。以前、ある東京の企業との契約の話があったが、下調べすると17万件ほどの個人情報漏洩にて新聞沙汰になっていたことが分かった。よって、セキュリティ管理が甘い企業として、信頼性が一気に落ちた。
更に恐れているのは、銀行のキャッシュカード、多種多様なクレジットカード、ネットバンク等の個人情報である。勿論、不完全なままスタートしているマイナンバーカードなどは最たるもので、現状の後手後手の手法を信頼できるはずがない。
デジタルデータは、極小のマイクロSDカードにも数十万件のデータなんぞ簡単に格納できるのだから、尚更のこと。利便性を追求し続けるデジタル世界だが、あちこちに、闇に通じる穴が無数に開いている。
日本は昔からスパイ天国と揶揄されてきたが、デジタル世界では発展途上国と成り下がってしまった。よって、デジタルデバイスを日頃から利用している我々が危機管理レベルを引き上げ、更には、政府機関も闇に通じる穴だらけのデジタル行政を修正しなければ、いつの日か、国民全体が身包み剥がれてしまいそうだ。
有識者会議による云々ほど、実社会を直視せずして、世間知らずの机上の空論ばかり。これじゃ、闇に通じる穴が埋まるはずがない。
くわばら、くわばら。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、個人情報の安全性に対する深い懸念を中心に展開されています。筆者は、自らの経験を基にデジタル社会におけるリスクとその対策を説いており、全体的に警告的かつ反省的な視点が特徴です。以下に詳しく感想を述べます。
主題の明確性と説得力
筆者が提示する主題である「個人情報漏洩のリスク」は、読者にとって非常に身近であり、共感を呼ぶテーマです。SNSやインターネット上の活動が広がる中で、多くの人々が同様の懸念を抱えているため、筆者の主張には説得力があります。具体的な事例(ネットアンケートの危険性や、実際に漏洩した企業の例など)を挙げることで、読者に危機感を与えつつ、考えるきっかけを提供しています。
デジタル社会への洞察
筆者の指摘には、デジタル社会の「利便性」と「危険性」の両面が描かれており、そのバランス感覚が光ります。デジタル技術の進化が便利さをもたらす一方で、その裏側に潜む危険性を鋭く見抜いている点が印象的です。また、筆者の「アナログ&デジタルの二刀流」という表現は、現代社会における現実的なアプローチを示しており、実践的な提案として共感を得やすいものです。
書き手の視点の個性
エッセイ全体にわたる筆者の視点には、独自性と力強さが感じられます。「ネット専門の筆者の勘」という表現や、「闇に通じる穴が無数に開いている」といった比喩表現が、読者に深い印象を与えています。また、後半に向かうほど、問題の根深さや、政府機関への批判が強調され、筆者の強い意志と危機感が伝わります。
文体と構成の印象
エッセイの構成は、冒頭から結論まで一貫性があり、読みやすいです。特に、具体例から一般論へと展開する構成が、読者にとって理解しやすい流れを作っています。また、「くわばら、くわばら」という結びの言葉が、日本独特の文化的ニュアンスを含みつつ、読後感を引き締めています。
読者への影響
このエッセイを読むことで、読者は自身の個人情報の扱い方について改めて考え直すきっかけを得るでしょう。特に、「アナログアンテナを捨てない」という提案は、デジタル時代における重要な教訓として響く内容です。
筆者の懸念や提案が、ただの警鐘ではなく、具体的な行動指針として示されているため、説得力と実践性が両立したエッセイであると言えます。
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