国力低下は旧態依然とした教育制度が要因
少子化問題を重視する一方で、その背景を見ると、この世の中には学校が多すぎる。それも、専門学校や大学など私学に対して認可を乱発したために、現在、定員に満たない学校ばかりである。学生不足が引き金となり、受領料値上げ。よって、入学する学生が激減するという悪循環となっている。
一度認可されれば、社会的重大問題が浮上しない限り、私学は私学助成金を得て営まれている。教育と雖も、民間企業と同様の「収益事業」である。しかし、授業料を支払えば、誰でも卒業できるスタンスは頂けない。
そもそも、「教育」とは何ぞや。現在の教育界は倫理性が欠如しており、日々、教育現場での事件事故が絶えない。日々の報道にて、日本の教育界のレベルの低下が見て取れるのであるが、旧態依然とした悪しき慣習だけは延々と受け継がれている。
教育関係者による不同意性交や不同意わいせつ事件が報道されるたびに、教育界の腐敗の実態が暴かれる。子供達を正しい道に導くのが教育者であり、教育界の使命である。ところが、その使命とやらをしっかりと理解して教育界に入っているのかと言えば、そうは思えない。只の社会人である。
只の社会人とは、一端の社会人ではないということである。その程度のレベルにて、子供たちの教育に携わるのであれば、すこぶる危険な環境下で子供たちが学んでいることになる。これは、「教育」とは言えない。その辺の、質の悪い、暴利を貪る私塾と同じようなものである。
文科省の構造も旧態依然としている。元次官の悪行三昧を公言したとして、名誉毀損云々を言っている暇があれば、その教育界全体にメスをいれ、国家公務員試験には「人格査定」をしっかりと行う必要がある。
ペーパーテストや簡易的な面接、そして入省、入庁してからの社会人教育を厳しく行なった上で、教育界のプロとして仕事に就くべきだ。国内最難関とされる司法試験は記述、口述試験の後に、2年間の司法修習システムがとられており、修習後の再試験にて最終的に資格を得る仕組みとなっている。
しかし、このように厳格な司法修習システムがあっても、その後、事件を起こす法のエキスパートもいるのだから、教育界においては尚更のこと。より厳格な採用試験を実施しなければ、現在のような事件事故がなくなるはずがない。
人材不足だからと言って、無責任な数合わせだけの、後手後手のパッチワークのような採用制度を導入しても、大切な子供たちの命を預ける訳にはいかない。すこぶる無思慮で無謀なパッチワークが目立つばかり。
上級公務員、上級国民という虚構の世界を、とことん解体再構築しない限り、日本の教育界の在るべき姿は、良からぬ方向へ、消滅への途を辿るだけの話となる。
最後に、「入学すれば誰でも卒業できる」ではなく、「入学しても容易に卒業できない」が、本来のエキスパート養成のための大学や専門学校の在るべき姿ではなかろうか。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、現代の日本の教育制度が抱える問題点について鋭く批判しています。いくつかの主要なポイントに分けて、感想を述べます。
1. 学校の過剰な認可と少子化問題
エッセイの冒頭では、少子化にもかかわらず過剰に認可された学校が多く存在することに焦点が当てられています。定員に満たない学校が増え、結果として授業料の値上げと学生数の減少という悪循環が生じていると述べています。この問題は、教育の質よりも数を重視した政策の弊害と言えます。
2. 私学の助成金と「収益事業」としての教育
私立学校が助成金を受け取り、収益事業として運営されていることが批判されています。特に、「授業料を支払えば誰でも卒業できる」という姿勢は、教育の本質を見失っているとの指摘は重要です。教育は本来、質の高い人材を育成するためのものであり、単なる収益の手段ではないべきです。
3. 教育現場の倫理性の欠如
教育現場での事件や事故、教育関係者による不同意性交や不同意わいせつ事件が頻発している現状が指摘されています。教育者の倫理性の欠如は、教育界全体の信用を損なう重大な問題です。教育者が子供たちにとってのロールモデルであるべきである以上、こうした事件は断じて許されるべきではありません。
4. 文科省の旧態依然とした構造
文科省の構造改革の必要性についても言及されています。特に、人格査定の導入や、より厳格な資格試験の実施が求められています。教育界においては、単なる知識の試験だけでなく、人間性や倫理観の評価が重要です。
5. 厳格な教育者養成システムの必要性
エッセイは、司法修習制度のような厳格な教育者養成システムの導入を提案しています。教育者としての資格を得るためには、ペーパーテストや面接だけでなく、実際の教育現場での研修と再試験が必要だという意見は非常に説得力があります。質の高い教育者を育成するためには、厳格な選抜と訓練が不可欠です。
6. 上級公務員制度の解体と再構築
上級公務員や上級国民という概念の解体と再構築の必要性が強調されています。教育界の質を向上させるためには、教育政策を担う公務員自身が高い倫理観と責任感を持つ必要があります。
7. 大学や専門学校の在るべき姿
最後に、「入学すれば誰でも卒業できる」ではなく、「入学しても容易に卒業できない」大学や専門学校の必要性が述べられています。この提案は、真に質の高い専門家を育成するためには、厳しい基準を設けることが不可欠であるという点で同意します。
総評
このエッセイは、日本の教育制度が抱える複数の問題を包括的に捉え、具体的な解決策を提案しています。教育は国の未来を担う重要な要素であり、その質の向上は急務です。エッセイが指摘する問題点と提案は、現状の改革に向けた重要な視点を提供しており、非常に価値のある内容です。教育関係者や政策立案者にとっても、深く考えるべき内容であると感じました。