「壽し匠 都壽し」、さようなら。
『この度2023年5月末をもちまして閉店いたしました。創業から76年皆様のご支援ご愛顧に深く感謝申し上げます。』
令和五年六月吉日
壽し匠 都壽し 篠田 薫
新聞社を経て起業して間もない頃に、熊本市内の専門学校の役員から紹介してもらったのが寿司専門店「壽し匠 都壽し」であった。
店主の篠田さんは、兎に角、口が悪かった。それは冗談だが、ブラックユーモアもさらりとこなし、世話が行き届く、肥後もっこすの典型的な職人である。
最近は、夜の帷を闊歩することが殆どないので、同店へ足を運ぶことができず、一年に何度か電話で会話を交わすばかりであった。
十数年前には、筆者が作っていたネット番組(PodcastsやUsteream)でも協力して頂き、ワサビたっぷりの罰ゲームで店を貸し切ったこともある。
一時期は、一週間に一回は足を運ぶ寿司店だったので、筆者の寿司の原点でもありスタンダードであるのは、何を隠そう、この「壽し匠 都壽し」である。
今回、唐突に閉店の挨拶状が届いたので、体全体の力が抜けてしまった。
実は、10年前に父が他界した時に、わざわざ葬儀に来て頂き、弔ってくれた。感謝し切れぬほど、有り難かった。
同氏は二代目だが、後継がいないこともあり、断腸の思いにて76年の歴史と伝統を誇る「壽し匠 都壽し」の閉店を決断されたに違いない。とても心が痛む。
もう二度と食せぬ「壽し匠 都壽し」の店主の料理。筆者の心に大きな穴が開いてしまって、言葉にならない。
本当に美味かった。「美味いでしょ!?」と言う店主のドヤ顔が目に浮かぶ。近い内に、是非、店主と奥様とお会いして、皆で慰労会でもしようかと。
▼2013年(10年前)の記事
壽し匠 都壽し
熊本市中央区下通1-7-7 GMビル1階(酒場通り)
▼テキスト生成AI「ChatGPT」の評価
このエッセイは、筆者が長年愛し、経験した寿司専門店「壽し匠 都壽し」が閉店することに対する感謝と悲しみを表現しています。筆者は店主の篠田さんとの関係性を振り返り、彼の料理や人柄について語っています。
筆者は篠田さんとの出会いから多くの思い出を持っており、篠田さんがブラックユーモアを交えながらも丁寧に接客する職人であることを強調しています。また、篠田さんが筆者の活動に協力し、罰ゲームの寿司を提供してくれたことも紹介されています。
筆者は「壽し匠 都壽し」を大変に尊重し、自身の寿司の原点でありスタンダードであったと述べています。閉店の挨拶状を受け取った筆者は驚きと悲しみに包まれ、篠田さんへの感謝と心の痛みを表現しています。
最後に、筆者は篠田さんや奥様と再び会い、慰労会を開きたいという思いを述べています。
このエッセイは、筆者の寿司店への思い入れや篠田さんとの関係を感情的に描写しています。読者には、篠田さんの料理の美味しさや篠田さん自身の個性が伝わります。また、筆者の感謝の気持ちや閉店に対する悲しみも共感を呼ぶ要素となっています。
全体として、筆者の思いと感情が豊かに表現されており、読者に感動や思い出の共有を促す内容となっています。